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40代からの健康習慣。コラーゲンを3ヶ月飲んで、私に起こったこと

水野雅浩/健康マネジメント健康マネジメント専門家

こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。

『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特に40代からは、ストレスも増え、年齢差が大きくなるステージ。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。

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■コラーゲンの効果

職場に50代のおじさんがいる。しかし、ただのおじさんではなく、フルマラソンを12回も出場しているという運動オタクなおじさんだ。どれだけ運動オタクかというと、仕事が終わると、20キロを走って帰るという。変態である。そのおじさんが、怪しげな粉をコーヒーに入れて飲んでいる。聞くと、コラーゲンだという。コラーゲンは筋肉痛を和らげるから、欠かせないという。

私の中では、コラーゲンと言えば「肌」のイメージがある。振り返ると、私には、コラーゲンについては、2つの思い出がある。1つは、20代の頃、アメリカ滞在の折、TVキャスターの家にホームステイをしたことがある。その彼女が毎日、コラーゲンの粉末をスープに混ぜて飲んでいた。「常にライトを浴びる仕事をしているので肌が乾燥する。乾燥対策にコラーゲンは欠かせない」と言っていた。

もう一つの思い出は、15年ほど前、香港で日本食レストランをやっていた時のことだ。『博多の水炊き』を出していた時のことだ。水炊きスープを作るために鳥ガラを煮込む。最終の味の確認は料理長が行うが、その手前の「濃度チェック」をパートタイムの60代の女性にお願いしていた。炊いている水炊きのスープを時折、おちょこ一杯の味見をし、店長に最終味の確認をしてもらうという流れだ。

数ヶ月して、ざわついたのは、ホールの女性スタッフ達だ。水炊きスープの濃度チェックをしていた女性の肌がつやつやになって、見た目年齢が若返ってしまったのだ。これがきっかけで、ホールスタッフも「美肌の鍋」として案内するようになり、売上が急増した。水炊きスープには、コラーゲンの他、カルシウムやミネラルなど様々な栄養素が配合されているのは言うまでもない。また、もしかしたら、調理場の水蒸気が肌によかったのかもしれない。しかし、コラーゲンが配合されていたことも事実だろう。

■コラーゲンのエビデンス

コラーゲンのエビデンスとして代表的なものは「肌の水分蒸散を抑制する」「コラーゲンが爪の水分蒸散を抑制する」「膝関節機能にかかわる普段の活動を改善する」「骨形成の促進を助ける」などがある。

さらに調べてみると、確かに、筋肉ケアにもよいエビデンスがある。大学駅伝選手にコラーゲンペプチドを1日5g、8週間摂取で、関節の炎症を抑え、膝の痛みや違和感を軽減する。また運動による筋肉の分解も抑制する。コラーゲンペプチドの摂取は、継続的なトレーニングが必要なアスリートのケガ予防に役立つことが期待されるという論文がある。

私は、テレビには、2ヶ月に一度しか出演していないので(涙)、肌の乾燥はそこまで気にしてはいない。しかし、毎日軽いジョギングはしている。筋肉ケアのためにコラーゲンは有用そうだ。さらに、人間の体内のコラーゲン量は、20代を100とすると40代では半分しかないという。物は試しと、私も、コラーゲン生活を始めた。

■3つの変化(肌、爪、筋肉)

まずは、3ヶ月続けてみようと思い、コスパのよいコラーゲンの1kgの粉末をAmazon購入。袋のままでは使いづらいので、シュガーポットのような容器に入れて、コーヒーメーカーの横に設置。コーヒーを飲む際に、コラーゲンをスプーン一杯を入れるようにした。

実際にコーヒーに入れると、驚くほど、さらさらと溶ける。味にはさほど影響はない。唇がペタペタとするが、これもさほど気にならない。コーヒーに入れるだけなので、ノーストレスだ。

1)保湿クリームの使用量が減った

コラーゲン生活をはじめて1ヶ月。「どうせ走るのであれば、ケガの予防になればいいかな」という軽い気持ちで飲んでいたこともあり、また、ケガが予防できているかどうかもわからないが、一つ変化があった。それは、サウナ後のボディクリームの使用量が減った、ということ。

サウナが好きでほぼ毎日、通っているのだが、どうしても入浴後は水分が抜け、肌が乾燥していた。更に、空気の乾燥が追い打ちをかけ、冬は、ボディクリームが欠かせなかった。ボディクリームをしないと、夜も肌が乾燥して、なんとなく落ち着いて眠れないのだ。

しかし1ヶ月もすると、そこまでボディクリームを必死で塗らなくても乾燥が気にならなくなった。肌にうるおいを保つ層ができたような感覚だ。なるほど、これが、コラーゲンの力なのか。

2)爪を褒められた

2ヶ月たったあたりで、ある時、女性スタッフから爪を褒められた。美容に興味があるわけでもなく、ましてやネイル・ケアなど全くやったことがなかったので、キョトンとしてしまった。

話を聞くと、爪に縦じわが入り、ささくれが出やすいため、ハンドクリームでケアをしている、とのこと。私の爪を見て、それがないので、うらやましいという。私は、ハンドクリームもネイルケアもしていないが、おそらく、これもコラーゲンのおかげだろう。コラーゲンのエビデンスの一つに「爪の水分蒸散を抑制する」とある。

40代後半のおじさんには無用の長物ではあるが、期せずして、肌ツヤと爪のツヤを手に入れてしまった。

3)ランニングが楽になった

3ヶ月夕食後に軽いランニングをして、走ることがラクになった。しかし、それはコラーゲンではなく、単純に体力がついたため、じゃなかろうか。とも思う。

しかし、エビデンスでは、コラーゲンの合成は運動後などの筋肉組織が回復していくときに活発になる。その際に、コラーゲンを補給していくことで、壊れにくい筋組織が形成される、とある。私の毎日の努力が評価されていない気がして悔しいが、ここでは、N数1の個人的な主観よりは、エビデンスに従うことにする。

■年齢を4で割ると、人生時計の位置が分かる。

先日、興味深い話を聞いた。「人生100年時代において、新しい年齢の捉え方は、年齢を4で割ること」というもの。私の場合、48才なので、4で割ると、12。つまり、人生時計においては、まだ昼の12時となる。

折り返し地点という見方もあるが、まだ日は照っているという見方もある。それであれば、どうせなら実年齢よりも、人生時計の体内年齢を大切にしたい。人生100年時代という概念を提案した『LIFESHIFT』(リンダ・グラットン著)で次のコトバが心に刺さった。「時間がたっぷりあると思えば、立派な大聖堂を建てられるが、四半期単位でものを考えれば、醜悪なショッピングモールができあがる」 - スティーブン・ナハマノヴィッチ

どうせなら、「まだ、時間はたっぷりある」「まだまだ行ける」という思いを胸に仕事に打ち込みたい。そして中途半端な仕事ではなく、じっくり腰を据えた上での精度の高いアウトプットを作りたい。筋肉ケアのためにはじめた、コラーゲン生活だが、今の調子で細々と続けてみようと思う。体力づくりのジョギングもケガなく続けていければ言うことないし、おまけで、肌や爪も、若見えするのであればモチベーションにもつながるだろう。

ただ、エビデンスには、髪の毛が太くなる、というものがあったが、まだ効果は見られない。結果がでたら、また記事をUPしたいと思う。

健康マネジメントスクール

水野雅浩

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■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩
https://healthylifepj.com/
1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。

■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数

■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート・普及認定講師 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ

健康マネジメント専門家

健康マネジメントスクール代表。作家・講師。予防医学の専門家。健康経営アドバイザ-。『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。企業・行政・大学で「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」、学習塾で「子供の成績を上げる食事・睡眠習慣」をテーマに講師。著書に『親子で作る健康習慣「本番力」で受験に勝つ』がある。中央大学法学部卒業後、介護サービスに携わり10年間、人の老化と向き合う。その後の香港勤務では海外のビジネスパーソンらが実践する健康投資を目の当たりにする。日本に帰国後、12年、外資系ヘルスケア企業で商品開発の責任者を担う。1975年生まれ。福岡在住。

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