夏にピッタリ「水出し緑茶」の作り方!お家で簡単、飲みやすく健康に!
新茶のフレッシュな香り。おいしいうちに味わいたいですね。
しかし、一人暮らしだとなかなか茶葉が減らなくて、1か月以内になんて飲み切れない・・・(前回記事参照)。
新茶の時期にたくさん買った茶葉。秋にはコクのあるお茶が飲みたくなるというけれど夏の終わりまでに飲み切れそうにないな・・・(前々回記事参照)。
そんな時は、手軽に作れて家族みんなで楽しめる、水筒に入れて持ち歩くのにもぴったりな「水出し緑茶」がおすすめです!
蒸し暑い日のリフレッシュにも、健康のためにも、ぜひ生活の中に取り入れたいのが「水出し緑茶」。
水出し緑茶の作り方と便利な専用ボトルやグッズもご紹介します。
茶葉を飲み切る活用術は「水出し緑茶」
初めてでも「手軽に作れて、美味しくて、失敗しにくい」、そんな3拍子が揃っているのが「水出し緑茶」です。
水出し茶は低温で浸出させるため、お湯で淹れる時より多めの茶葉を使います。多めに買って余ってしまった茶葉の大量消費にはもってこいです。
ささっと手軽に作れて、外出先にもマグボトルに入れて持って行けるので、おすすめです。
また低温で浸出させることにより、苦味や渋味が出にくくカフェイン量も少な目です。
特に新茶は茶葉の仕上げ加工の「火入れ」が弱いものが多いため、新茶を使うと茶液の色も鮮やかなグリーンに近い色になり、目でも楽しめます。
「水出し茶」の作り方
では早速、水出し茶の作り方をご紹介します。深蒸し煎茶は短時間で濃い色で出るのでおすすめです。もちろん他の茶葉でもできますし、ほうじ茶でも美味しく作れますよ。
1.茶葉を容器に入れる。茶葉の質にもよりますが「1ℓ当たり10~20g」がめやす。薄めの味が良い方は少な目、濃いめが良い方は多めに調整してください。
※市販のお茶パックや出汁パックに入れてもいいですがお茶の葉が開きにくく成分が浸出されくいことがあります。
2.お水を入れ、冷蔵庫で1時間以上置く。濃いめが好きな人は4時間~6時間。寝る前に作っておくと朝にはできているので簡単!
3.飲む前に軽くひと混ぜして、容器の中の茶葉が落ち着いたら濾しながらグラスなどに注ぐ。
そのまま茶葉を入れっぱなしにしていると濃すぎたり酸化したりするので、ちょうど良い味になったタイミングで、茶液のみを別のボトルにいれて冷蔵保存するのがおすすめです。
味や香りも変わりやすいので、できるだけ早く作ったその日のうちに飲み切りましょう。
水出し茶専用ボトル
今はいろいろなメーカーから水出し茶専用ボトルが出ていますが、私のおすすめはハリオの「フィルターインボトル」です。
耐熱ガラス製と耐熱の樹脂製の2タイプがあり、大きさも、耐熱ガラス製は750mlと300mlの2サイズ、耐熱樹脂製は1.2ℓと400mlの2サイズあります。
家族みんなで飲む場合やお子さんがいて割れるのが心配なら樹脂製の大きいもの、スタイリッシュなボトルが良いならガラス製、とライフスタイルに合わせて選んでも。
こちらの良いところは、茶葉が開きやすい設計であること。そして分解して洗えるので清潔に保てるのも良い点です。
専用ボトルがなくても、お家のピッチャーやボトルを利用して、できあがったお茶を茶こしで濾しながらグラスに注いでも良いでしょう。
ペットボトルに取り付けられる便利グッズも
もっとお手軽なものというと、市販のペットボトルに取り付けられる茶こし(フィルター)「チャッティー」というものもあります。
町のお茶屋さんや日本茶専門店、オンラインショップなどでも購入できます。
飲み終わった後の茶殻が少々取り出しにくいですが(何度も水を入れて洗います)、空きペットボトルを活用できるのも良いですね。
水出し茶の健康効果
水出し茶は苦味が抑えられて飲みやすい反面、少し香りは薄く感じることが多いです(お湯で淹れた方が香りが立ちます)。
しかし、「エピガロカテキン(EGC)」に注目すると、水出し緑茶もぜひ飲んでおきたいところ。
水出し緑茶で低温でじっくり浸出させると、エピガロカテキンが多く抽出されます。こちらは免疫力アップに効果があると言われている成分です。
しかしお湯で淹れた場合は「エピガロカテキンガレート(EGCG)」の量が多くなり、エピガロカテキンの効果を阻害するそうです。エピガロカテキンガレート(EGCG)は抗炎症作用などの効果はあるので悪者ではないのですが、免疫力アップのみを考えると水出し緑茶に軍配があがります。
緑茶もいろいろありますが、エピガロカテキン(EGC)を沢山含むのは、番茶や並級煎茶など太陽をさんさんと浴びた葉っぱで作られた茶葉です。お手頃価格で普段使いのランクの物なので、コスパもよいですね。
そして、番茶に関して言うと、水出しでは「ポリサッカライド」という成分が抽出され、血糖値を下げる効果も研究されています。
農研機構のホームページにも詳しい研究結果が載っていますので、ご興味のある方はご覧ください。
冷えすぎには注意しつつ水出し緑茶を楽しもう!
緑茶は温かくても冷たくても、身体を冷やすと言われているので、飲みすぎは禁物です。
また、多少なりともカフェインは含まれますので、夏のスポーツ時など汗をだらだらかいて熱中症の危険があるときは、利尿作用のあるカフェインを控え、ノンカフェインのものやスポーツ飲料などで水分補給をしてくださいね。
水出し緑茶は適切な量を飲みつつ、いろいろな茶葉で味の違いを試してみるのもおすすめです。
これからの暑い日に、ぜひ水出し緑茶を楽しんでみてくださいね!