【姫路市】中身はツナ、鶏そぼろ、照り焼きチキン……。おにぎり!じゃないよ。自由な発想から生まれる商品
自由。素敵な響き。
西庄甲の「自由なパン工房」のキャラクターは、気ままなナマケモノ。真夜中から仕込みを始めるハタラキモノの橘陸也さんが、昨年9月に立ち上げました。姫路市内のベーカリー数店で計11年間の修業をした後に独立。現在30歳の若手です。
店内にはナマケモノがあちらこちらに。
マフィンは常に焼きたてを用意
「パンという枠組みを超えて、いろいろな種類を作っていきたい」と店名を付けました。約20種類ものマフィンをそろえているのも、そんな理由から。
ショーケースに並ぶのは1種類につき2、3個ずつ。「焼きたてを味わっていただきたくて。商品がなくなったら追加で焼くようにしています」とほほ笑む橘さん。効率なんて度外視! お客さまファーストなのですね。
「プレーン」は全世代に好評、王道の組み合わせ「チョコバナナ」、青森県産リンゴと紅茶のマッチ具合がいい「リンゴ紅茶」。素材の味がしっかり出ていて、おやつにぴったり。
同店のマフィンは温め直しても焼きたての味がほぼ再現できるし、常温で3日間日持ちするので、ちょこっとした手土産にもおすすめです。
パンの小麦は気象条件によって変更
パンは60~70種、橘さんが1人で製造しています。塩パン、菓子パン、ハード系、調理パン、食パンと網羅。
よつ葉バターとドイツのアルプス岩塩を使った「塩バターパン プレーン」はイチオシ商品です。食べ続けても飽きがきません。ほのかな塩味がいいわぁ。プレーンのほか、アーモンドクリーム、おいも、チョコチップ、つぶあんも。
「食パン」は持ったときから、ふわ~んとしている。指の形がつきそうなほど。口に入れても、やっぱりふんわり。翌朝焼くと少しだけサクッとしました。飾り気のない素朴な味。
やわらかいといえば、「メロンパン」も。外側も内側もふわんふわん。ほんのりした甘み。
パンの原料の小麦は国産だったり、カナダ産だったり。気温や湿度、天候といった要素を鑑みて、そのときに一番適応するものを使っているそうです。
「おにぎりパン」には千姫が一目惚れ。この日の具材はツナ、鶏そぼろ、照り焼きチキンの3種。梅干しのときもあるとか。まんま、おにぎりやん!
3種はいずれも白パンと馴染んでいます。「おにぎりおかず」だわ。ビールと合わせました。
取材中、橘さんが工房から出てきて、お客さんに「こんにちは」とか「ありがとうございます」と直接挨拶していた姿が心に残りました。誠意ある気持ちが、すべてのパンやマフィンにも表れています。
自由なパン工房
住所:兵庫県姫路市西庄甲30-3
電話番号:079-256-5884
営業時間:7:00~18:00 ※売り切れ次第、終了
定休日:月曜
駐車場:あり