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大磯町:大磯産の稲藁を編んだ正月飾りに亀や兎。「懐かしくも新しい」花屋『烏』の魅力の虜に。

tamaki散歩好きリモートワーカー(大磯町・二宮町)

今週末はクリスマス。クリスマスが過ぎれば、すぐにお正月。玄関のリースを外して、年末にはお飾りに。今年はどうしようかなぁ、と思っていたところ、出会ったのがこちら。

『烏』店頭。オリジナルの正月飾り
『烏』店頭。オリジナルの正月飾り

場所は花屋『烏』さんの店頭です。お店の中に入ると、お飾りの他に、稲藁で編まれた亀や動物たちも。

店内の壁に飾られたお飾りと稲藁で編まれた亀。リースやスワッグも。
店内の壁に飾られたお飾りと稲藁で編まれた亀。リースやスワッグも。

稲藁で編んだ「烏」と「亀」(写真提供:花屋『烏』)
稲藁で編んだ「烏」と「亀」(写真提供:花屋『烏』)

お飾りや動物は、全て店主さんとご家族で作られたもの。お話をうかがっている間にも新しいデザインが生まれていました。材料の稲藁は大磯町でお米を生産されている農家さんから譲っていただいたそうです。大磯で大切に育てられた稲の実がお米となり、藁に新しい命が吹き込まれて、お正月を彩ります。

店頭のポストが目印。左に見えるのが大磯小学校
店頭のポストが目印。左に見えるのが大磯小学校

大磯小学校の隣、大磯駅から二宮方面に向かう線路沿いに、花屋『烏』さんが開店したのは、今年の春のこと。元文房具屋さんを改装したという店舗には、「たばこ」の看板が残っています。

文房具店だった頃の面影を残した店構え
文房具店だった頃の面影を残した店構え

店の外に並ぶ鉢物や苗も、店内の生花や枝物も、他の店ではあまり見かけないものが多い気がします。「変わったものばかり置こうと思っているわけではないんですよ」と笑う店主さん。

店の外に並ぶ鉢物や苗たち
店の外に並ぶ鉢物や苗たち

カレーリーフ
カレーリーフ

大小さまざまなサイズのカレーリーフがあり、「こんなにたくさん出る(売れる)んですか?」と思わず聞いてしまいました。「スパイスカレーを作る方が増えていて、ご自分で育てられるんですよ」とのこと。スパイスカレーブームの影響はここにも。

クリスマス前なので、様々なシクラメンに、もみの木も店頭に華やぎを加えていました
クリスマス前なので、様々なシクラメンに、もみの木も店頭に華やぎを加えていました

天井から観葉植物が吊るされ、壁にはアナログレコードのジャケットがディスプレイされています
天井から観葉植物が吊るされ、壁にはアナログレコードのジャケットがディスプレイされています

多様な色と形の花たち
多様な色と形の花たち

『烏』さんに初めてうかがったのは、家の猫を送る花をお願いした時。甘ったれで気が強かった猫の話をして、お任せしたところ、イメージ通りのアレンジメントを届けてくださいました。

プレゼント用のブーケやアレンジメントの時は、お渡しする目的、お客様ご自身のご希望、相手の方のイメージやお好みなどをうかがいながら、花を選んでいくそう。もちろん、「お任せします!」もOKです。

個性豊かな花たち。手前が、ラナンキュラス『ドラマ』
個性豊かな花たち。手前が、ラナンキュラス『ドラマ』

ご自宅用の場合は、花器や飾る場所をうかがったりも。花器を持参して、予算に合わせて選んでもらうこともできます。数本の花選びにも丁寧に対応してくださるのがありがたい。今日は『烏』さんのインスタグラムで印象的な姿を見せていた『ドラマ』というラナンキュラスをいただきました。

『烏』インスタグラムより
『烏』インスタグラムより

ディスプレイもお花もうかがう度に変わるので、毎回楽しみです。

手軽に飾れるブーケ
手軽に飾れるブーケ

そのまま飾れるブーケにも、「これは何と言う花だろう」と思うものが入っており、色だけでなく形のアクセントの効かせ方のセンスを見習いたいところ。

店主さんは、元々は東京で生花店に勤めておられ、ご家族で大磯に移住すると同時にお店を始められたそうです。店名を『烏』に決めたのは、漢字一文字でインパクトのある名前にしたかったから。古代中国で三本足の烏が太陽の中に住んでいるとされていたことも理由の一つとのこと。三本足の烏は八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれ、サッカー日本代表のシンボルマークにもなっていますね。

ガラスや陶器の花瓶も
ガラスや陶器の花瓶も

花・鉢植え、苗の他、植木鉢、植物を手入れするための道具、花瓶なども販売されています。瓶ビールやコーヒー豆も。

『烏』店頭。観葉植物とビール
『烏』店頭。観葉植物とビール

夏は瓶ビールの他にアイスコーヒーも提供。アレンジメントができあがるのを待ちながら飲まれる方も。瓶ビールは、ランニングの後に冬でも飲まれる固定ファンがおられるそうです。今後はホットコーヒーも提供できるようにしたいとのこと。

左の棚下段に植木鉢。枝物も各種。ダイナミックに活けられそうです
左の棚下段に植木鉢。枝物も各種。ダイナミックに活けられそうです

壁にジャケットが飾られているアナログレコードは、元々趣味で集めておられたもの。昭和歌謡が好きで、特にジュリーが大好きとのこと。

お店でも昭和のレコードをかけておられ、販売もしています。

レコードプレーヤーからチェッカーズが流れていました
レコードプレーヤーからチェッカーズが流れていました

色々な電車が通ります
色々な電車が通ります

お店の前の線路を色々な電車が通っていきます。散歩するワンコも多々。居心地が良く、ずっといたくなって困ります。『烏』さんのインスタグラムに書かれている、「懐かしくも新しい店を目指していきます」そのまま。

『烏』インスタグラムより
『烏』インスタグラムより

「他の地域の方にも知ってもらいたいから」と『大磯まつり』に出店されていました。「一度来てくださったお客様が、『あの時の花がよかったから』とまた来てくださるのがうれしい」と笑顔を見せてくださいます。

「お盆の時期にはいわゆる仏前花も用意します。花を飾る文化の始まりはそこだと思うので」と語る店主さん。「花を飾る文化をつないでいきたい」と何度も繰り返しておられました。

お花好きもレコードマニアもジュリーファンもそうでない方も、一度訪れてみてください。その方なりの魅かれポイントが見つかると思います。お正月飾りも鉢物も次々に売れていくので、ピンと来た方はお早目に。

基本情報
店名: 烏(からす)
所在地: 神奈川県中郡大磯町東小磯34
営業日: 水木土日
営業時間:11:00-19:00、水のみ13:00-19:00
電話番号: 080-5356-2593
※年末年始休みなど、詳細は『烏』のインスタグラムをご覧ください。

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散歩好きリモートワーカー(大磯町・二宮町)

東京都から猫と一緒に大磯町に転居してきました。散歩やお出かけに役立つ情報を発信していきたいです。

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