【埼玉県鳩山町】都幾川のスケッチも!棟方志功に学んだ益子町の拓版画家・笹島喜平版画展が開催
多世代活動交流センター・美術品展示室にて、町に所蔵されていた笹島喜平氏の版画展が10月20日までの約1ヶ月間開催されました。鳩山町町制施行40周年記念事業のひとつ。
笹島喜平氏は、益子陶器市で知られる栃木県益子町の出身。棟方志功に学び、古都などの風景画や吉祥天・弁財天などの女神、風神・雷神をはじめとする仏像画など、多くの作品を遺しました。
笹島喜平氏は52歳で外傷性肋膜炎を患い版画が擦れなくなり、拓版画という独自の技法を編み出しました。そのため、初期の作品と中期以降の作品では作風が変わっているといいます。
展示の担当者は「今回の展示では、作風の変化も感じていただけるよう喜平が版画家として歩むことになる『山道』から晩年製作した『馬頭明王』までを取り扱いました。喜平の人となりを感じていただけたら」と話してくださいました。
版画以外にも、貴重なスケッチも展示されていました。
この『都幾川』は、ときがわ町や嵐山町、東松山市を流れるあの都幾川です。戦時中疎開した際に比企地区を訪れ、都幾川の自然を描いたものだといわれています。
生前、鳩山町と親交があった笹島喜平氏から寄贈され眠っていたたくさんの作品たち。当時は町内に笹島喜平氏の美術館構想もあったとか。美術館は難しくても、今後も美術品展示室などに展示いただいてたくさんの方に見てほしい作品だと感じました。
【お問い合わせ】
※今回の特別展は終了しました
はーとんスクエア内多世代活動交流センター2階・美術品展示室
住所:鳩山町松ヶ丘4-1-1
電話番号:049-296-3862(教育委員会文化財保護・町史担当)
開館時間:9:00〜17:00
アクセス:東武東上線高坂駅から川越観光バス。鳩山高校前下車徒歩7分
駐車場:あり
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