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ホップ試験栽培開始100周年!ニッポンホップの爽やかな香りを堪能

富江弘幸ライター・編集者

ホップという言葉を聞いたことはあっても、それがどんなものなのか、どんな役割を果たしているのか、知らない人も多いかもしれない。ビールの原料だと知っている人も意外と少ないのではないか。原料だと知っていても、それが植物だと知らない人もいる。

そう、ホップは植物なのだが、知っている人はかなり少ない。ホップはビールに使う以外の用途がほぼないと言ってもいいくらいで、普通に生活していたら出合うことはまずない。しかし、このホップはビールにとって非常に重要な原材料で、その品種によって特徴が異なるという点に魅力がある。

難しいことは置いといて、ビール醸造におけるホップの役割を簡単に説明しておこう。役割は主に5つある。

  • 苦味づけ
  • 香りづけ
  • 泡持ちをよくする
  • 殺菌作用
  • 清澄作用

この5つだ。詳しいことは、「ホップとは?基礎知識と特徴的なビールを紹介」にて確認してもらいたいが、消費者にわかりやすいのは「苦味づけ」と「香りづけ」だ。

今回紹介するサッポロビールの「サッポロ NIPPON HOP 始まりのホップ 信州早生」は、信州早生というホップの爽やかで心地よい香りとじんわりとした苦味が楽しめるビール。サッポロビールは「NIPPON HOP」というシリーズで、今後も違うホップでの展開を予定しているので、まずはこの「サッポロ NIPPON HOP 始まりのホップ 信州早生」を飲んでもらいたい。

「サッポロ NIPPON HOP 始まりのホップ 信州早生」の味わい

ビールを飲むときは、最初にできるだけ香りを感じてもらいたい。信州早生の爽やかな香りが感じられるはずだ。そういった理由もあって、缶から直接飲むよりは、グラスに注いだほうがビールを楽しめる。

そして、「サッポロ NIPPON HOP 始まりのホップ 信州早生」を口に含むと、軽く甘味のあるしっかりとしたボディを感じたあと、じんわりと苦味が現れる。鼻から抜ける爽やかな香りとともに、余韻までしっかり楽しめるビールだといえる。

信州早生とは

ちなみに、信州早生とは日本のホップ品種のひとつで、1919年に信州早生と名付けられて以降、日本の主要ホップとして多くのビールに使われている。サッポロビールは、北海道上富良野でホップの試験栽培を開始してから2023年で100周年を迎え、それを記念して新たに展開するシリーズが「NIPPON HOP」で、その第1弾が信州早生。

まとめ

「サッポロ NIPPON HOP 始まりのホップ 信州早生」は、2023年1月31日から全国で数量限定販売されている。コンビニやスーパーのほか、各種ECサイトでも購入できるので、ぜひ一度飲んでみてホップの魅力を感じてもらいたい。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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