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「肉野菜炒め ベジ郎」の野菜炒めとビールがうまい。農業の未来を考えた野菜の新しい流通先

富江弘幸ライター・編集者

以前取材した「肉野菜炒め ベジ郎」に行ってきた。

取材したのは昨年の夏くらいだったかな…と思っていたが、記事が公開されたのは一昨年だった。時が経つのは早いものだ…とも思ったが、頭の中に強い印象として残っていたということもあるかもしれない。ちなみに、当時の記事は下記。

21坪で月商1,000万円超え『肉野菜炒め ベジ郎』。「ありそうでなかった」が成功の理由

「肉野菜炒め ベジ郎」を取材したのは、自分が気になっていたからではなく、編集部から指定されたからで、それまでは全然知らなかった。しかし、すでに渋谷総本店は行列ができる店になっており、さまざまなメディアで取り上げられていたので、他の記事もしっかり読んだ上で取材した覚えがある。

取材に対応していただいたのは代表取締役。取材時に語ってくれたのは、「野菜の卸として、野菜の新しい流通をつくることをビジョンとしている」ということだった。そこに、「八百屋がやっている野菜炒め専門店というストーリー」と「唐揚げを入れた大量の野菜炒めという差別化」を加えて、野菜の新しい流通としての「肉野菜炒め ベジ郎」を立ち上げた。農業の未来を考えて立ち上げた店だといえるだろう。

取材して純粋に応援したくなったので、またいつか行かねばと思いつつも、生活圏ではないのでなかなか再訪する機会がなかったのだが(本当に応援したくなったのかと疑問に思われても仕方ないが…)、先日やっと行くことができた。

今回は取材ではないので、ビールも注文してしまう。驚いたのが、一番搾りのジョッキと泡がめちゃくちゃキレイだということ。そして、これで250円。

この一番搾りと一緒に、唐揚げの入った野菜炒めを食べるのがどんなに幸せなことか。これを食べることで、野菜の流通量を増やしているという「いいことした感」もある(実際はたいしたことはしていない)。さらに野菜をたくさん食べているのでヘルシーな感じもある(実際にヘルシーかどうかはわからない)。

とにかく雑にまとめると、農業を応援したいという気持ちはありつつも、野菜炒めがめちゃくちゃおいしいので、ビールと一緒に楽しむのは最高だということ。本当に応援しているのかと疑われないように、定期的に通おうということ。

2024年1月現在で、東京に4店舗、大阪に1店舗ある。ぜひ一度訪れてほしい。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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