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これが八百屋?オーガニック野菜の量り売り専門八百屋でスムージーやビールも飲める

富江弘幸ライター・編集者

大宮の武蔵一宮氷川神社の参道は長さ約2kmもあり、日本一長い参道といわれている。神社近くには古くからの団子屋などがあるが、カフェやエスニック料理店などの店も点在し、ちょっとしたグルメスポットともいえなくもない。

そんな氷川神社参道で2022年1月にオープンしたのが、ORGANIC&CO.(オーガニックアンドコー)という八百屋。

八百屋というと昔ながらのいかにも八百屋な店構えを想像するが、いかにもカフェのような外観。実際、八百屋といいながらも、ボタニカル・バーというドリンクを楽しめる店舗を併設している。自分もそうだったのだが、八百屋だということを知らず、カフェとして入ってくる人のほうが多いのではないかと思ったりもする。

ORGANIC&CO.で扱っているのは、JAS認証を取得した有機栽培のオーガニック野菜・果物のみ。日本全国の生産者からの野菜・果物が、量り売りで売られているのが特徴だ。

それぞれの野菜・果物に、100グラムいくらという表示がされており、個包装はされていない。同じ野菜であっても、1個ごとの値段が変わってくる。昔の八百屋のように、ゴミが出ないゼロウェイストを実践しているといえるだろう。

併設のボタニカル・バーでは、お店で取り扱っているオーガニック野菜や果物を使ったスムージーと、コエドビールを提供している。スムージーは何種類かあるようで、ここのウリなんだろうということがよくわかるが、自分のお目当てはコエドビール。

特にこの日は、限定の「青碧-Ao-」が樽で出ていたのでそれをいただいた。2022年も出ていた限定ビールで、樽で飲めるところはかなり限られているはず。それが飲めるのも、実はORGANIC&CO.を運営しているのは、コエドブルワリーの協同商事だから。

川越駅のすぐ近くにあるCOEDOBREWERY THE RESTAURANT(コエドブルワリー・ザ・レストラン)についての記事はこちら。

コエドビールの醸造所併設レストランで休日ランチ!川越駅西口すぐ!

なお、野菜・果物だけでなく、ビールの量り売りもある。専用のボトルに詰めてビールを売る酒屋としても機能している。

夕方になって少し気温も下がってきたので、テラス席でビールをいただくことに。氷川神社参道の二の鳥居を目の前に見ながら、夕方の涼しい風とともに飲むビールは最高。天気のいい日の散歩にビールを1杯だけ、という使い方もできる、楽しい八百屋をぜひ訪れてみてほしい。

ORGANIC&CO.
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-1 Bibli 1F

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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