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【そば屋のラーメン】ゆで太郎「朝ら〜」のこういうのでいいんだよ感

富江弘幸ライター・編集者

「こういうのでいいんだよ」

っていうことはたまにあると思うのだが、そば屋(特に立ち食いそば屋)のラーメンもそのひとつだと思う。ラーメン屋のこだわったラーメンももちろんおいしいのだが、いまどきは700円、800円は当たり前。トッピングなどを加えたら1000円以上になることも。

でも、そば屋のラーメンは500円前後で食べられるし、それでもしっかりおいしい。繰り返すが、ラーメン屋のこだわったラーメンのほうが麺やスープ、具材など、満足感の高い場合が多い。

しかし、サクッと食べられて、安くておいしいという意味では、そば屋のラーメンは、

「こういうのでいいんだよ」

なのである。

ゆで太郎の朝食メニューのひとつ「朝ら〜」

今回はゆで太郎の「朝ら〜」を紹介したい。

ただ、「こういうのでいいんだよ」なので、特筆すべき点があるわけではないということだけ先にお伝えしておく。

ゆで太郎は、グランドメニューとして「天中華」520円、「肉野菜あんかけ中華」670円という中華麺メニューがある。朝食時間帯でもこれらのメニューは食べられるようだけれども、冒頭でも書いたとおりラーメン屋のこだわったラーメンに対して「こういうのでいいんだよ」なので、670円はちょっと手を出しにくい…というのもある。

そこで11時までの朝食メニューだ。

朝中華として「朝ら〜」420円がある。まさに「こういうのでいいんだよ」という感じ。かき揚げやらたまごが付いている朝そばと比べると、「朝ら〜」はワカメとネギ、カイワレしかないので、ちょっと物足りない感もあるのだが、それはそれ。

麺も特筆すべきところはない。何も気にせず食べたら、「富士そばのラーメンと同じ麺なのでは」くらいの感じがする。

ちなみにこんな麺。

「こういうのでいいんだよ」オブ「こういうのでいいんだよ」である。

もちもち感のある麺で、ちょっと油っぽさのあるスープと合う。ちなみに、朝食メニューは大盛り無料のようで、このラーメンも大盛りにしているのだが、個人的にはちょっと多かった。これといった具材もなく淡々と食べる感じになるので、普通盛りのほうが「こういうのでいいんだよ」感は強いかもしれない。

いやしかし、

「こういうのでいいんだよ」

でした。

ごちそうさまでした。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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