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担々麺?坦々麺?日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺がうまい!

富江弘幸ライター・編集者

今日のランチは、「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」。

「インスタント焼きそば」を無性に食べたくなってしまうときがあるのは、人間誰しも同じ。そんなインスタント焼きそばの中でも、「日清焼そばU.F.O.」はペヤングや一平ちゃんあたりと並んでトップクラスに君臨する超一流ブランドだ。

そんな超一流ブランドから「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」が発売されるとなったら、それは食べずにはいられない。ということで早速購入してみた。

食べる前にどうでもいい話だが、「汁なし担々麺」という言葉には前々から違和感を感じていた。そもそもの担々麺は汁なしであって、汁ありのほうが特殊なのである。なんと例えたらいいだろうか、「四川風麻婆豆腐」も同じような違和感がある。いやいや、麻婆豆腐ってそもそも四川のものだろうと。「和風寿司」みたいな違和感。

それはそれとして、担々麺の由来を説明すると、もともと四川省で発達したファーストフードのひとつといえる。天秤棒の両端に、麺だの具材だのを入れた箱をぶらさげて売り歩いていて、食べたい人がいれば路上でサクッと作るスタイル。1杯分はご飯茶碗くらいなので、おやつみたいなものだ。麺の上に細かく刻んだ具材と香辛料、タレなどをかけたもので汁はない。

ちなみに、天秤棒を担いで売っているので、「担々麺」と言われるようになった。「坦々麺」と書く人もいるが、これは間違い。

筆者が四川省に留学していた2000年代前半くらいまでは、絶滅危惧種くらいのレベルで担々麺などを路上で売る人を見かけたことがあるが、おそらくもう絶滅してしまったのではないだろうか。

それはさておき、「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」だ。

四川料理の特徴は、山椒のしびれと唐辛子の辛さ。この「日清焼そばU.F.O. 濃い濃い汁なし担々麺」では、適度にそれが再現できているので非常においしい。個人的にはもう少し山椒を増やしてほしいが、日本人の一般的な好みを考えるとこんなものだろうか。

正直言ってこれはおいしい。また見つけたらリピートしたいくらいだが、希望小売価格が398円(税別)だという…。しかし、これは本当においしい。見つけたらぜひ四川を味わってほしい。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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