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大豆ミートの野菜炒め定食と肉野菜炒め定食の栄養比較

富江弘幸ライター・編集者

今日のランチは、やよい軒の大豆ミートの野菜炒め定食。

最近、大豆ミートをよく見るようになってきたが、大豆ミート自体はかなり昔から存在している。大豆は世界各地で紀元前から食べられており、同時に大豆の加工法もいろいろと確立されていったらしい。その加工法のひとつとして、大豆の油をしぼって加工・保存する方法があり、それが肉っぽい食感だったとされる。

実際、現在の大豆ミートは、油分を絞った大豆に熱や圧力を加え、乾燥させて作っている。

また、加工方法は違うが、湯葉も大量にまとめて口に入れれば肉っぽい食感になりそうな気がする。仏教の精進料理でも、大豆を肉っぽく使っている料理があり、大豆ミートという名前ではないものの、それっぽいものはかなり昔からあった。子供の頃にもちょっと食べたことがあるが、その頃から肉っぽさの完成度は高かったような気がする。そして、ヴィーガンやベジタリアンなどにも注目されてきたのが現在、というわけだ。

一応、大豆ミートのいいところを列挙しておく。

  • 高たんぱく
  • 低脂質
  • ノンコレステロール
  • ポリフェノール、大豆イソフラボンが含まれる
  • ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富

ということらしいが、個人的にはあまり気にしていない。最近の大豆ミートはどんな感じなのかという興味でやよい軒の大豆ミートの野菜炒め定食を食べてみた。

やよい軒のウェブサイトに掲載されている栄養成分を引用して、普通の肉野菜炒め定食とも比較しておこう。単純に肉と大豆ミートを置き換えただけとは限らないが、確かにカロリーも脂質も肉野菜炒めよりも低くなっている。個人的には、価格も低くなっているというところにも注目している。

実際の味わいはというと、そこまで肉っぽい感じがしない。変なたとえをすると、エリンギっぽい感じか…?まあ、エリンギも好きなのでそのあたりはまったく問題ないのだが、「肉だ!」と思えないかも…。

ヴィーガンやベジタリアンでない人が積極的に食べるかというと、なかなかそうはいかないかもしれない。

でも、味はおいしいのでそこは満足。ごちそうさまでした。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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