【神戸市須磨区】ぎょぎょ!本堂近くの池に人面魚?須磨寺は見どころ満載でお参り必須の名刹
正式名は「上野山福祥寺」ですが、古くから通称で親しまれてきた「須磨寺」。広い境内に、源平ゆかりのスポットや、ほっと心和む多くの見どころがあります。本堂近くの池に人面魚がいるという話を小耳に挟み、早速取材に行って来ました。
「敦盛公首洗いの池」に人面魚?
須磨寺は、886(仁和2)年に、聞鏡上人が勅命を受けて、和田岬の海中から出現した聖観音菩薩像を、この地に本尊としてお祀りしたのがはじまりです。
源平一の谷の合戦で敗れた平敦盛愛用の「青葉の笛」をはじめ、敦盛にまつわる宝物や遺跡を多く伝えてきたので、源平ゆかりの寺としても有名です。
本堂左横、大師堂の前にある「義経腰掛けの松」は、一の谷の合戦後、源義経公はこの松に座って敦盛公の首と笛を実検したといわれの残る松。
そして、松の前には、首実検の前に敦盛公の首を洗い清めたとされる「敦盛公首洗いの池」があり、この池に人面魚が泳いでいるという話なのです。
池の近くまで行って待つこと15分、全く水面には上がって来ませんが、底の方を目を凝らしてみると、発見しました!
体長は約25センチ、ボディは銀色で顔はゴールド。1匹だけでなく3匹が仲良く泳いでいます。え?三つ子?顔の模様が目鼻を表し、確かに人の顔に見えます。
お寺のボランティアガイドさんや近隣住民の方に話を聞くと、他の鯉に遠慮してかあまり水面には上がってこないとか。ジンイチロウ、ジンジロウ、ジンサブロウと呼んで可愛がっているとのことでした。
須磨寺は、とにかく見どころいっぱい
須磨寺はとにかく見どころの多い寺。しかも拝観料無料、宝物殿入館料無料、駐車場まで無料というおおらかさも魅力です。
歴史ファンにおすすめは、源平ゆかりの宝物や歴史的遺物を展示する「宝物殿」。代表的な宝物は、平敦盛が肌に付けていた愛用の青葉の笛、一の谷の合戦のときに弁慶が担いできたとされる弁慶のつり鐘、在原行平ゆかりの琴など。隣の小石人形舎も必見です。
今から八百年前の平敦盛・熊谷直実の一騎討ちの場面を再現した「源平の庭」です。
須磨寺は、神戸七福神霊場の一つで、福の神「福禄寿尊」を祀っています。頭を撫でるとボケ封じに、体を撫でるとガン封じになるといわれる「撫で仏様」。頭も体もしっかり撫でてきました。
アクティビティも楽しみの一つ
須磨寺の魅力は、なんといってもアクティビティスポットが充実していること。
ビックリしたい人は目玉を回し、借金に困っている人は首を回す「ぶじかえる」や、曲が弾ける青葉の笛碑の前のキーボード、亀の背中に乗った七福神を回しながら拝む「七福神マニコロ」など、境内にはご利益たっぷりのおもろいものがいっぱいあります。
新しくデビューした御朱印帳袋も素敵
そうそう、この度新しくデビューした御朱印帳袋です。素敵でしょう。須磨寺の桜と高野山の吉野杉の間伐材から作った布でできた袋です。模様の出方はそれぞれ違うので、お気に入りを見つけてくださいね。
敦盛モチーフのオリジナル御朱印帳。華やかで印象的な一冊です。御朱印帳袋には、こちらがぴったり入りますよ。
須磨寺は、神戸七福神ほかさまざまな霊場の札所でもありますので、授与していただけるご朱印はこんなにたくさん。御朱印ガールとしてはテンションがあがります。
とにかく話題が尽きない須磨寺。お参りするとなんだか元気をもらえるし、御利益をいただけそうです。
副住職がYou Tubeで発信する「須磨寺小池陽人の随想録」もぜひチェックを。
須磨寺
住所:神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
電話番号:078-731-0416
拝観時間:自由(納経所は8:30~17:00)
拝観料:無料
駐車場:60台(無料)
アクセス:電車/山陽電鉄須磨寺駅より9分、JR須磨駅より13分
車/第二神明道路須磨ICより4分、阪神高速月見山ICより4分
http://www.sumadera.or.jp/