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【赤穂市】「The 47Black Cats」2023年ウサギモチーフの忠臣蔵カレンダー完成!

歌見フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

毎年恒例「The 47Black Cats」のカレンダーが完成しました。こちら赤穂市在住のデザイナー、マエカワマサミさんによるもの。来年2023年はウサギ年にちなんだデザインで、忠臣蔵の一場面をマエカワさんなりのシュールな視点で表現していて、毎年いろいろなメッセージが込められています。今年のカレンダーはどんなデザインなのでしょうか。

今年のデザインはこちら

じゃん、今年のデザインはこちら。
ウサギ年だから「バニーガール」が一杯登場~~
なるほど~~~ですね。

下半分をズームしてみました。
こちら『仮名手本忠臣蔵』「七段目祇園一力茶屋の場」をパロディで描いたもの。

『仮名手本忠臣蔵』は、赤穂事件から47年後に上演されたお芝居で、時代を足利時代、関係者も、浅野内匠頭→塩冶判官、大石内蔵助→大星由良助、吉良上野介→高師直と名前を変えています。

主君の仇、吉良上野介を討たんと密かに狙っていますが、それを吉良側に知られないために、毎日芸者を揚げての夜遊びでカモフラージュ中という、忠臣蔵でも有名な敵を欺くための放蕩の場面です。

後ろに座った3人の侍は塩冶家家臣で、由良助の本心を探りに来ました。殿の仇を討ちたいのに、リーダーたるべき由良助は、毎晩夜遊び。やる気があるのかないのか、本心を伺いに一力茶屋にやってくるわけです。由良助にその気がないのなら、一刀両断する覚悟で、この3人(3匹?)表情もピリピリしています。

バニーガールたちの奥、向かって左側にいるのは、平右衛門(寺坂吉右衛門)で、なんとか仇討ちの仲間に入れてもらいたくて、ウロチョロしているが相手にしてもらえない様子が描かれています。

右奥は、庭先からこっそり忍んできた由良助の息子である力弥(主税)です。

事態をさっぱりつかめない周りの人たちは
「sore do-yu-koto---!?!?」(それどゆこと?)と突っ込み、
本心を知る息子は「yarisugi」(やりすぎ)とぼやく。

横文字の部分もマエカワさんならではのひとことが入っていて面白いですね。

そして細かいところにも注目。
遊蕩する由良助に運ぶ徳利には、「忠臣蔵」と「乙女」の文字が。
マエカワマサミワールドには、くすっと笑える部分もいっぱいです。

込められた想いにもズーム

こちら、今年のカレンダーです。
今年は寅年なので「タイガーマスク」。
「コロナやけど、マスク鬱陶しいけど、油断したらあかんで~」とのメッセージが込められています。

2021年、丑年は一世を風靡した【鬼滅の刃】をモチーフに、牛鬼を鬼に見立てて退治する場面を描きました。

このカレンダーの制作は、2002年からスタート。当初からA2のサイズは変わらず、時代を風刺するようなネタで続けていましたが、忠臣蔵にちなむ5代将軍・綱吉が犬将軍だから、戌の年から干支シリーズが始まったそうです。

「私がうさぎ年なんで、来年は特に力が入りました。21年目の本気(笑)」と微笑むマエカワさんですが、2023年版の右上に書かれた「LOVE&PEACE」に「愛ある平和な世界を」とメッセージを込めます。

なんで「The 47Black Cats」(47匹の黒猫)?

「The 47Black Cats」は、忠臣蔵のお話を、より多くの人に知ってもらいたいという想いで造ったキャラクターです。
「赤穂事件」は、主君の仇討はもちろん、江戸幕府に抗議するために立ち上がった男たちのオハナシ。当時の将軍・綱吉は、”犬久方”と呼ばれてしました。そちらは犬ならこちらは猫。黒装束に身を包み、見事本懐を遂げた男たちを47匹の黒猫として表現したわけです。
また黒猫は、日本では昔から招き猫として、愛される縁起のいい動物でもあることから「The 47Black Cats」が誕生したというわけです。

他の作品もかわいい

絵本『赤穂義士物語』1,300円
絵本『赤穂義士物語』1,300円

他にも、「The 47Black Cats」シリーズはいろいろあって、こちらは、絵本『赤穂義士物語』この絵本1冊で、忠臣蔵の話がよくわかります。英語訳&フランス語訳付きで、海外へのお土産にもぴったりです。
こちらの絵本は、クリアファイルとポストカード付で、赤穂市のふるさと納税返礼品にも採用されています。

ポストカード1枚100円
ポストカード1枚100円

ポストカードは、実写版、イラスト版など、多彩に揃います。
お値段も手ごろなので、たくさん買って飾ってもかわいいですよね。

鈴吉屋の販売ブース
鈴吉屋の販売ブース

「The 47Black Cats」2023カレンダー
価格:1枚500円(A2版)
主な販売場所:赤穂観光協会、赤穂市立歴史博物館、花岳寺、鈴吉屋、煉瓦屋、御崎ガラス舎など

「赤穂義士祭」当日は花岳寺で「The 47Black Cats」が待ってるよ

例年、赤穂義士祭当日は、浅野家の菩提寺、花岳寺に「The 47Black Cats」を展示しています。今年の義士祭も展示予定ですよ。ぜひ、こちらも見学してくださいね。


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フリーライター、御朱印ガール、仏像女子(赤穂市・相生市)

フリーダムな仕事人で、居住地・赤穂から、兵庫県を中心とした関西一円を飛び回っています。旅行が好き、旅先でおいしいものを食べるのが楽しみな食いしん坊です。手がけた「乙女の御朱印めぐり旅」シリーズ(共著)で紹介しきれない神社仏閣の魅力、女子目線でのグルメやショップ情報、イベント情報なども、赤穂・相生発でお届けできたら幸せです。

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