みなさまこんにちは、ニセコのカフェライター伊達千歳です。

倶知安町の名高いグランヒラフスキー場に隣接する老舗ホテル「ニセコアルペン」が、今月でクローズしてしまう事実に、まだ立ち直れません。

本当ですか……車をちょっと走らせればパウダースノーのパラダイス、グランヒラフの絶海の雪の海に宿る灯台のような存在でした。

ニセコエリア古参の住民にとっては、ふるさとの風景です。

それに伴い、ベースコーナー２Ｆにおいて毎年ウインターシーズン限定で出店していた「マウンテンキオスクコーヒー ベース店」も、オープンからちょうど10年目の2023年4月2日をもって、閉店します。

【倶知安町】マウンテンキオスクコーヒーベース店／バタープレッツェルがオススメ！

こちらはひらふ坂を上ったところにある、ニセコ東急リゾート・グランヒラフスキー場のベースストア。

スキーやスノーボードのレンタルコーナーです。

周囲に世界最先端のコンドミニアムがどんどん建設される中、さすがにレトロ感が目立ってきました。

１階はレンタル店、２階は着替えと休憩ができるスペースになっています。

心地よいスキー疲れのまったり感が漂っています。

１月のシーズン真っ最中は外国の方が多かったですが、２月下旬以降になると、日本人の顔触れが目立ちました。

この２階の休憩スペースに入っているのが、マウンテンキオスクコーヒー・ベース店。

倶知安町の街中に本店があり、冬季限定でグランヒラフスキー場に２軒の支店を出しています。

ベース店は、その支店のうち１つ。

ベース店は２０１３年からオープンしていて、私も昔に何度か来たきりで、久しぶり。

「近くにあるからいつでも行ける」というのは地元民のよくある油断。

もっとたくさん来店すればよかったです……。

【倶知安町】マウンテンキオスクコーヒーベース店／おいしさ高密度のベーカリー

主なベーカリーメニューは以下のとおり。

他にも「マウンテンキオスクコーヒー」さんは、コーヒーに一番力を入れておりまして、各種５００円からとっても美味しいコーヒーが飲めますよ。

ベース店のイチオシは何といってもこれ！ バタープレッツェル４８０円！

独特の香ばしい香りに誘われ、思わず購入。

一筋縄ではいかない手ごわいモチモチ食感、１個でお腹いっぱい！

パン生地の味がもう濃くて濃くて美味しく、やみつきになって自宅用にもう１個購入。

練乳を練りこんでいるのかな？と思って聞いてみたら、手前の割れている部分にバターをたっぷり包んで焼いているんですって！

これは美味しいはずですよ。

炭水化物だけじゃなくて野菜もほしいなと思っていたら、ちゃんとほうれんそうのデニッシュ（５５０円）がありました。

中を割ってみると、ほうれんそうがたっぷり入ってます。

栄養バランスばっちりですね。

軽いサクサク感が特徴のクロワッサンも、マウンテンキオスクコーヒーさんの手にかかれば１個で主食。

クロワッサンをどうしてこう重厚に作れるのでしょうか？

サマーシーズンに営業している本店は、クッキーやスコーン類は充実しているのですが、こんなしっかりしたパンは販売してなかったです……。

2023年からは、本店でもぜひぜひベーカリーを扱ってほしいです。

【倶知安町】マウンテンキオスクコーヒーベース店／３月が見納め食べ納め！

私はひらふ坂に行くとだいたい上の方まで車で上って、なんとなく周囲を見回して満足して街に戻っていくのですが、このニセコ東急リゾートの建物は、ホテルも含めて「そこに存在して当然」の風景でした。

惜しくて惜しくて懐かしくて、バシバシ写真を撮っています。

コロナ禍でここ数年はスキー客が激減してしまいましたが、最後の最後の年にこんなに賑わう風景を見ることができて、本当に嬉しいです。