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【倶知安町】ホテルニセコアルペン閉店/57年たくさんの思い出をありがとう!

伊達千歳地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

みなさまこんにちは、さっそくニセコアルペンロス中の伊達千歳です。

ついにこの日がやって来ました、東急リゾートニセコアルペンの閉館日。

本日、仕事を切り上げてニセコアルペンにひとっ走りしたら、アルペンのホテルマンは超一流、このようなお知らせが張り出されていました。

当ホテルは3/31の17時をもちまして閉館いたしました、永らくのご愛顧に心より感謝申し上げます。

仕事早すぎやしませんか、さすがニセコアルペン。

公式HPもさっそくクローズド。

もうどのリンクもつながらず、以前アナウンスされていたライティングボードがトップページに掲載されるのみ。

3月に入るとどんどん書き込みが追加され、このホテルを愛した人たちの思いが集まり、末日には真っ黒になっていました。

私も、なんとかお別れができました。

最初に書き忘れていた「アルペン」を追加できたので、悔いはありません。

このライティングボードのスペース脇に、おそらく初代アルペン山荘の壁を飾っていたであろう、プロトタイプのりすのロゴマークが設置されておりました。

取り壊しの時に崩れてしまったのでしょうか、「Niseko」の「o」の文字がなかったのが、かえって長い歴史を感じます。

アルペンは日帰り入浴もできて、けっこう穴場の温泉でした。

夏季は700円と安く、露天風呂はそう大きくはないもののムードのあるつくりで、それほど混雑することもなく、平日夜は浴場をほぼ独り占めできる日もありました。

しかしウインターシーズンのしかも最終日近くになると、スキー客と閉館を惜しむお客さんで混んできて、露天風呂では恨み節……すみません間違えました(笑)、閉館を惜しむガールズトークの大合唱。

「ゲレンデに一番近い超一等地の日系ホテル」が、次の改装時にはもはや私たち日本人庶民の手が届かなくなる存在になってしまうだろうと、グラン・ヒラフが遠くなってしまう予感は否めません。

売店のりすの人形は、3月下旬には無事に全て売切れていました。

売店の中の在庫も、かなり少なくなっていてすっきりしたような寂しいような。

仁木町産のりんごを使った、「ホテルアルペンオリジナルアップルパイ」は税込432円。

毎日12:00販売の数量限定発売。

最後に買うことができて満足。ちびちびと味わって食べました。

最終日は1Fロビーの売店前で、おそらくは毎年の常連客であろう方々が集まって、長い間親しんだホテルと最後のお別れをしていました。

2026年にオープンする新しい施設は、「ホテルコンドミニアム」の形態になります。

土地と建物は東急リゾート所有のままですが、経営は別の会社に任せる予定とのこと。

その会社はまだ決まっていないようですが、「ホテル客室を購入し、自らが利用して楽しみ、利用しない時は一般向けのホテル客室として貸し出し、その稼働に応じた賃料収入を得る」と説明されているので、サマーシーズンは日本人がホテルとして利用できるかもしれませんが、ウインターシーズンは難しいでしょうね。

1階にあった和食レストラン「食彩比羅夫」は、コロナ期で一旦閉業してから、その後は再開することなく、そのままホテルと一緒にクローズ。

もう一度ここの海鮮丼食べたかったです。

ホテル入り口で出迎えてくれたこの特大の熊の親子の木彫りの置物は、これからどうなるのでしょう。

どこかでもう一度会えるといいね。

もう点灯することのないりすのロゴマークの向こうには、今日も羊蹄山が変わらない姿でそこにあります。

手前には、数年前には存在しなかった外資系の高級ホテルが次々と割拠し、ひらふ坂頂上に位置するニセコアルペンの近くまで迫っていました。

ニセコは国際リゾートとして認知されるにつれ高級化が進んでどんどん格が釣り上がり、特にウインターシーズンにおいては日本人の手が届く価格で泊まれるホテルが、これでほぼ無くなりました。

「東急リゾートホテルニセコアルペン」は、ニセコエリアで一番人気のあるグラン・ヒラフスキー場に隣接する絶好の立地あるにもかかわらず、比較的リーズナブルに泊まれる施設として貴重な存在だったのです。

それがついに閉館し、(おそらくは一定期間のあいだ)部屋を買い取るタイプの「コンドミニアムタイプ」に建て替えられてしまいます。

新施設のメインターゲットは、もちろん冬季の外国人観光客。

アーリーシーズンやスプリングシーズンなどを除き、日本人は、メインの12月~3月上旬のハイシーズンのグラン・フラフスキー場を楽しめなくなりそうです。

ホテルニセコアルペン(閉館)
住  所:北海道虻田郡倶知安町 ニセコひらふ1条4丁目5番18号(地図はこちら
※2026年冬にリニューアル予定
※公式HPは⇒こちら

地域グルメと観光旅行ライター(札幌市)

おいしいものと新しいことが大好きなサラリーウーマンです。コロナで試され続けている北の大地のお店や人を応援するため、たくさんの話題スポットをご紹介します。

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