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簡単すぎる大変身!料亭にも負けないタラの塩焼きの作り方

岸田夕子料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

新鮮な旬のお魚に塩をふって焼くだけでもおいしい一皿になりますが、ほんの少しの一手間をかけるだけで、それはそれは!思わずうなってしまうようなおいしい一品にもなります。
よくスーパーなどで買った切り身のお刺身を、一味違ったものにするために使う技ですが、湿らせた昆布を広げてお刺身をのせ、もう一枚の昆布を重ねてはさんでおくだけ。それだけでいつもと違う、手の込んだ味になるものです。

最近わが家では、お刺身だけでなく焼き魚にも昆布じめを取り入れることが多くなりました。
今回のタラなどは、一度昆布じめ塩焼きにしようものなら、もう元には戻れなくなるほどのおいしさです!ぜひ一度お試しになっていただければ嬉しいです。

真だらの昆布塩じめ焼き<レシピ>

【材料】2人分

  • 真だら 2切
  • 塩 ふたつまみ
  • 昆布 2枚(たらの長さの約2倍のもの)
  • 酒または酢 適量

【作り方】

(1)ペーパータオルや布巾などに酒または酢を含ませ、昆布の表面を軽く拭きとりながら湿らせます。

(2)たらを水洗いし水気を拭きとってバットにおき、それぞれに塩ひとつまみずつをふりかけます。

(3)(1)の昆布を半分に切り、2枚をラップにのせ、その上に(2)のたらをのせます。

(4)もう一枚の昆布をのせてタラをはさみ、敷いておいたラップでしっかり包んだら、バットなどに入れて冷蔵庫で丸一日、最低でも半日おきます。

(5)ラップと昆布をはがし、魚焼きグリルに並べて焼きます。
※ 下の画像の手前の一切れは、昆布じめをせずに塩だけふって焼いたものです。見た目の焼き色だけでなく、おいしさも格段の違いが出ました。

加熱すると身割れしやすいタラですが、昆布じめにすることで身が割れにくくなり、焼いている間にうまみが流れ出ることもなく、おいしい焼き魚になりました。
また、あっさりと淡泊な味わいのタラですが、昆布のうまみが加わることで味わい深くもなります。
真だらが旬の今、作ってみていただければ嬉しいです。

レシピ・文 料理家 岸田夕子
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料理研究家/JSA認定サケ・エキスパート

2010年春にアメリカシカゴより帰国後まもなく料理研究家として始動しました。16年間暮らしていたシカゴでの経験を反映した料理が得意です。出版料理レシピ本9冊を始め、雑誌やWEBマガジン、食品や調理器具メーカーのレシピ考案、テレビ出演、料理イベント登壇などが主な実績です。また「大葉にんにく醤油」「はちみつ味噌」「ジャーサラダ」「スキレット」などのトレンドを仕掛けてきました。今後も、寄る年波に負けず新しい食のトレンドを探したいと思っています。

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