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【藤沢市】「震える苦さ」を想像していた謎多き食べ物「カーボロネロ」。味と見た目に二度仰天!

ころんころライター(藤沢市)

藤沢市のみなさん、唐突な質問ですが「チーマディラーパ」「カーボロネロ」とは一体何のことだかご存じですか?食いしん坊な私は、デパ地下で売られている高級スイーツかスパゲティのメニュー名かと思いました...。

今日は藤沢の農家さんシリーズ第11弾。藤沢市打戻で「ちょっと珍しい野菜」を多く育てる『柿右衛門農園』の柿田さんご夫妻にお会いしました。

『柿右衛門農園』の代表・柿田 祥誉(かきた よしたか)さん
『柿右衛門農園』の代表・柿田 祥誉(かきた よしたか)さん

とにかく明るくて笑いが絶えない柿田さんご夫妻。就農して9年目となる今は、ご主人が農作業を担当、奥さまは広報活動や農園のワークショップ、野菜の宅配や直販を担当しています。

『柿右衛門農園』の冬の圃場
『柿右衛門農園』の冬の圃場

『柿右衛門農園』の特徴について「化学的な肥料や農薬を使わない野菜作りと、珍しい野菜の育成ですね」と話す柿田さん。「日々試行錯誤しならが畑の野菜と向き合います。一昨年からは土壌改良材として竹炭を活用しています」と続けます。竹炭は野菜の生長に欠かせない微生物を増やし、土壌を回復させてくれるそうですよ。

無煙炭化器を使って作る竹炭
無煙炭化器を使って作る竹炭

この日、ちょうど収穫を迎えていたのがイタリアのカブの菜の花「チーマディラーパ」。はて…「チーマディラーパ」?ズボラな私からすると、味も調理法も思い浮かばない謎の野菜です。

写真上「チーマディラーパ」
写真上「チーマディラーパ」

「この野菜は、レストランシェフから『作ってほしい』と依頼された野菜です」と話す柿田さん。『柿右衛門農園』では、日本ではなかなか手に入らない野菜を育てる「オーダーメイド野菜」の相談も受け付けており、都内や鎌倉などの飲食店からリクエストされることも多いと柿田さんは話します。こうした『柿右衛門農園』の個性豊かな野菜はじわじわと人気を呼び「昨年は本当に多忙を極めました。今年はどこかで休もうと決めています」と柿田さんご夫妻は笑いあいます。

圃場を見たあと、これから出荷される野菜も見せていただきました。珍しい野菜も多いので、初めてでも手に取りやすいよう、どの野菜にも特徴や調理法が書かれたラベルが貼られています。野菜のお値段はどれも200円~300円前後です。

「カーボロネロ(黒キャベツ)」
「カーボロネロ(黒キャベツ)」

写真上「さといも」写真下「黒米」
写真上「さといも」写真下「黒米」

写真左上から「三浦大根」「五木赤大根」「黒田五寸(にんじん)」
写真左上から「三浦大根」「五木赤大根」「黒田五寸(にんじん)」

写真左から「カーボロネロ(黒キャベツ)」「ケール」「ほうれん草」
写真左から「カーボロネロ(黒キャベツ)」「ケール」「ほうれん草」

ていねいに袋詰めされた野菜は、以下のお店での直販やマルシェ、宅配などで販売しています。

【近隣の販売店】
藤沢市『KAMOSU(カモス)
藤沢市『へっころ谷
茅ヶ崎市『Oranic Garden(オーガニックガーデン)
鎌倉市『song be café(ソンベカフェ)
鎌倉市『香菜軒 寓(コウサイケン グウ)

【出店マルシェ】
鎌倉市『song be café(ソンベカフェ)』デッキ直売

【野菜の注文】
公式ホームページ「野菜の購入」について
公式ホームページ「オーダーメイド野菜のお問い合わせ」について
※詳細は『柿右衛門農園』公式 ホームページ(外部リンク)をご確認ください。

『KAMOSU』の野菜直売のようす
『KAMOSU』の野菜直売のようす

取材後、お土産に「カラーニンジン」や「カーボロネロ」をいただきました。

さてどうする...味も見た目も謎の野菜「カーボロネロ」(笑)。しばらく眺め、カラフルなそぼろご飯を作ってみました。味付けは、シンプルに塩コショウと、仕上げに『点心・発酵薬膳ごはん和(にこ)』で購入した「薬膳麻辣油」をまわしかけました。

写真上部左「カーボロネロ」と写真上部右「カラーニンジン」
写真上部左「カーボロネロ」と写真上部右「カラーニンジン」

食べてみた感想としては...

『柿右衛門農園』の野菜はどれも色が濃く味わいもはっきりしています。「カラーニンジン」はパリッとした食感と甘さが◎。赤いニンジンが一番柔らかく甘みを感じました。見た目から、クセが強そうでかなりの苦さを想像していた「カーボロネロ」は思いのほか食べやすく(苦みは気になりませんでした)、食味は固めのケールのよう(ミネラル類とビタミンが豊富に含まれる野菜。煮込みにも向いているそうですよ)。どちらの野菜も「油」と「ひき肉」との相性が抜群。「見かけたら買いたい!」と思う想像以上の美味しさでした。

ワークショップなどを開催している『柿右衛門農園』の事務所兼ご自宅
ワークショップなどを開催している『柿右衛門農園』の事務所兼ご自宅

今後の『柿右衛門農園』について「野菜作りだけに終わらず、野菜にまつわるさまざまなことを『循環』させていきたいですね」と話す柿田さん。野菜作りや販売のほか、「自給」と「お米作り」を学べる「田んぼ塾」や、「竹細工」「米粉パン」などのワークショップ、また「ヨガ教室」も開催しています(詳細は公式Instagramをご確認ください)。多い時だと、柿田さんのご自宅には20人近い参加者が集まるそう。大人気ですよね。

近隣の農家さんとのつながりや、地域の方とのコミュニケーションも大切にしながら、農業を心から楽しんでいるように感じた『柿右衛門農園』の柿田さんご夫妻。お二人が育てる個性豊かな野菜を、ぜひお手に取って食べてみてください。まずは「カーボロネロ」からいかがでしょうか?

基本情報
農園名:柿右衛門農園
住所:藤沢市打戻3212
連絡先:info@kakiemonn.com

公式 ホームページ(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
公式 Twitter(外部リンク)
公式 Facebook(外部リンク)
※詳細は『柿右衛門農園』の公式サイトをご確認ください。

取材・撮影協力 柿右衛門農園 柿田 様
※柿右衛門農園様のご協力により、撮影用商品を無償でご用意いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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