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Magic KeyboardがiPad Proを完全体にした

三浦雄介ライフスタイルブロガー

僕は2018年モデルの11インチiPad Proを使っています。

これまでのiPadとは一線を画すデザインで登場して真っ先に購入しましたが、ずっとSmart Keyboard Folioと第2世代Apple Pencilと一緒に使ってきました。実はこれまで使ってきた暦代のiPadの中でいちばん長く使っていたりします。

iPad Proの用途は、dマガジンで雑誌を読んだり、Apple Pencil で手書きしたり。どちらかと言うとタブレットとして使うことが多く、Smart Keyboard Folioと組み合わせてパソコン的に使う場面は少なかったです。

強いて言うなら、ちょっとした外出に持って行ってブログの下書きをするような用途。こんな場面でSmart Keyboard Folioの出番がありました。そうは言っても、こうやって使うのは月に1回あるかどうか。テキストを入力するときは、Macを使うことがほとんどでした。

このような状況だったからこそ、2020年にiPad Pro用のMagic Keyboardが発売されたときは見向きもせず、購入を検討することさえもありませんでした。いくらトラックパッドがついていてシザー式のキーボードだからとはいえ、大して使いもしないのに3万円を払う価値はないと思っていました。

しかし、なんとなく使ってみたくて気になる日々が続きました。確かに3万円は高いけれど、それによって得られる経験や蓄積される知見はあるはず。そう考えて、ついに購入に踏み切ったのでした。

「完全体」になったiPad Pro

このMagic Keyboardを使って思ったのは、iPad Proが完全体になったということです。iPad Pro本体だけでも使えるけれど、Magic KeyboardやApple Pencilといったオプションを組み合わせることでさらに便利なデバイスになります。

言わばiPad Pro本体は「最小構成」であり、その人にとって必要なオプションを取捨選択することによって「自分のとっての理想的なiPad Pro」を作り上げることができる。この思想がMacBookとは異なる部分であり、iPadのよさでもあります。

キーボードを取り付けてテキスト入力を快適にしたい人はMagic KeyboardやSmart Keyboard Folioを、手書きしたい人ならApple Pencilを、高性能なタブレットとして使いたい人にはSmart Folioやその他のケースを、それぞれ組み合わせれば、その人にとっての理想的なiPad Proになるのです。

この考え方を自分に落とし込んだときに、僕にとっての理想的なiPad Proは〈Macのように快適にブログを書くことができ、それでいてMacBook Airよりもコンパクトに持ち運べるデバイスであって、さらに手書きもできれば最高〉という結論に達しました。

確かに、これまでもそう思ってSmart Keyboard Folioを使ってきました。しかし、打ちやすいシザー式のキーボードと快適なトラックパッドに取って代わってみると、アウトプットの効率は格段に上がりました。

つまり、iPad Pro + Smart Keyboard Folioは「Macのように快適にブログを書くことができるデバイス」とはなり得なかったのに対して、iPad Pro + Magic Keyboardは僕の理想的ものになりました。

だからこそ、Magic Keyboardを組み合わせたiPad Proは、僕にとっての「完全体」なんです。

MacBook Airとの位置づけの違い

デバイス自体の大きさという観点からは、11インチiPad ProにMagic Keyboardを装着しても、MacBook Airより一回りも二回りもコンパクトです。ということは、外出時に作業するときも持ち運びが楽だし、自宅の中でソファやベッドの上に置いておいても邪魔になりにくいです。

これが自分の中での位置づけにどのように影響するのだろうか。

考えてみると「デバイスが小さい→気軽に持ち運べる→使い始めるまでの心理的ハードルが低い」というロジックが成り立つと思いました。ソファの上に適当に置いておいてもいいし、外出時の荷物にさっと忍び込ませてもいい。だから、日常的にすぐに手が届く場所にiPad Proがある状態にしておくことができ、すぐに使い始めることができる。

さらに、前述のとおり、iPad Pro + Magic Keyboardの組み合わせには「快適にテキストを入力できる」という側面もあります。これらの要素が相まって、「快適な作業環境」を「使い始めるまでのハードルを低くした状態」で準備することができる。ここが、MacBook Airとの位置づけが微妙に違う点だと思いました。

これまでのSmart Keyboard Folioを使った作業では効率が落ちる節があるからiPad Proでのプログ執筆を避けてきましたが、Magic Keyboardであれば話は別です。すばやく使い始めることができて、快適に作業することができる。

実際、この記事もiPad Pro + Magic Keyboardを使って隙間時間にソファやベッドの上で書いています。感覚的には、MacBook Airを使うとここまで気軽に書くことはできないと思います。

このように、iPad Pro + Magic Keyboardはすぐに使える場所にデバイスがあることが多いことから、使い始めるまでの心理的ハードルが低く、効率的に作業を進めることができる。このように考えています。

最後に

発売から時間が経つMagic Keyboard。iPad Proでテキスト入力する機会が少なかったのでそもそも必要ないと思っていたし、値段が高いから避けていました。

しかし、実際に購入してみると、当初自分が想像していたよりテキストを入力する機会もあり、iPad Proにこれまでと異なるポジションを与えることができました。

iPad Pro自体は買い替えていないのに、新たなアクセサリを追加することで、これまでより使い倒すことができる。iPadは使い込めば使い込むほどおもしろいなあ。

これまで、僕の中ではMacで作業するのがスタンダードで、 iPad Proは補助的な役割でした。しかし、このMagic KeyboardがあればiPad Proをメインの作業環境にしてもいい。そう思えるほど快適なキーボードでした。

関連リンク

iPadのためのキーボード - Apple(公式サイト)

Magic KeyboardがiPad Proを完全体にした - starnote*(この記事のブログ版)

Author: Yusuke Miura, PhD

旅とガジェットとアカデミックな個人メディア〈starnote*〉を運営。1988年生まれのミレニアル世代です。薬学の博士号を持っており、仕事をしながら趣味でブログを書いています。

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