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それ「心臓が悪い」サインかも!-"慢性心不全"になるとどうなるのか?-分かりやすく解説!

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「慢性心不全になると、

どんな症状が現れるのか?解説していきます。

心臓ってどんな臓器?

心臓は、胸部にあり、

"握りこぶし大"ほどの大きさの臓器です。

重さは約250〜300gほど。

そして心臓は、

全身に血液を送り出すポンプの役割」があり、

心臓が正常に働くことで、

全身の組織に、酸素や栄養が届けられます。

慢性心不全ってなに?

まず「心不全」は、

心臓のポンプ機能が低下した状態です。

そして、この状態が長期間にわたり、

徐々に進行していくのが「慢性心不全」です。

※心臓の機能低下が、
急速に進行した状態が「急性心不全

慢性心不全は進行していくと…

浮腫(むくみ)呼吸困難疲れやすい

倦怠感息切れなど様々な症状が起こります。

心不全の特徴

心臓の内部構造をみていくと、

右心室右心房左心室左心房という

大きく4つの部屋に分けられます。

そのなかで、左側(左心房と左心室)…

いわゆる「左心系の機能が低下すると、

動悸・息切れ・疲労感などの症状や、

肺うっ血から"肺水腫"が起こることもあります。

※肺水腫…肺に水がたまった状態で呼吸困難などが起こる
※肺水腫…肺に水がたまった状態で呼吸困難などが起こる

また、右側(右心房と右心室)…

いわゆる「右心系の機能が低下すると、

右の肋骨辺りに痛み食欲不振嘔吐

悪心・腹水・浮腫むくみ)などが起こります。

※右心不全は、
左心不全に続して起こることが多いです。

なんで心不全になるの?

心不全の主な原因は、

高血圧虚血性心疾患弁膜症です。

また、糖尿病・脂質異常症・不整脈などが

原因で、心不全に繋がることもあります。

心不全を予防するには?

個人差はありますが、

加齢とともに、動脈硬化が進行するため、

多少なりとも心不全のリスクは高くなります

そのなかで、高血圧・肥満・糖尿病・

運動不足・アルコールの多飲・喫煙などは、

心臓の機能低下に拍車がかかります

なので上記のことに注意し、生活習慣を整え、

定期的に健康診断をうけることが大切です。

また、急な体重増加(1週間で+3kgなど)・

激しい息切れ・ピンク色の痰がでるなどは、

心不全のサインである可能性もあるので、

早めに医療機関へ受診するようにしましょう。

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【参考文献】
・合同研究班参加学会・研究班(2018):「急性・慢性心不全診療ガイドライン」2017年改訂版,日本循環器学会
・医学情報科学研究所(2010):「病気がみえるvol.2,循環器」第3版,メデュックメディア
・坂井健雄ら(2018):「人体の構造と機能①,解剖生理学」第10版,医学書院
・岡田隆夫ら(2013):「標準理学療法・作業療法学,生理学」,第4版,医学書院

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身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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