【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。52カ所目は、藤沢市西俣野にある曹洞宗の寺院『花應院(かおういん)』。スーパー歌舞伎「オグリ」の演目(照手姫)にも登場する伝説にゆかりあるお寺です。
慶長9年(1604年)、開山は国境、開基は祖桂として建立された『花應院』。本尊は江戸時代に作られた聖観音菩薩です。市指定重要文化財に指定された「石像閻魔大王像」(近くの閻魔堂火災の際、村の青年が助け出したとされています)、そして小栗判官と照手姫縁起の寺として有名ですね。
小栗判官と照手姫の伝説については、藤沢市教育委員会 藤沢市教育文化センターの公式ホームページで以下のように解説されています。
一度は離れ離れになってしまう小栗判官と照手姫ですが、その後再会し、末永く幸せに暮らしたとされるお話。2019年のスーパー歌舞伎「オグリ」では、四代目・市川 猿之助さんが小栗判官役(藤原正清後)を、そして坂東新悟さんが照手姫役をつとめています。
お寺の方にお話をうかがうと、1月と8月には「地獄変相十王図」「小栗判官絵巻」の絵解き供養が行われるとのこと(御開帳)。参加すればより深く歴史を追求できそうですね。
小栗判官と照手姫縁起のお寺『花應院』。
『遊行寺塔頭長成院(小栗堂)』には小栗判官や照手姫のお墓が、また『花應院』からすぐ近くの横浜市戸塚区俣野町にある『ウィトリッヒの森』(かつては『鬼鹿毛山』と呼ばれていた場所)には、伝説に登場する人喰い馬「鬼鹿毛」が住んでいたという話も残されています。
少し春めいてきた今日この頃。小栗判官と照手姫の伝説を巡る散策に出かけてみませんか?『花應院』の向かい側には『飯田牧場』もありますよ。