【板橋区】いい感じのTシャツだね!…でもよく見ると、それってもしかして…【いたばしデザイン同好会】
皆さんは普段どんな方法で「板橋」を楽しんでいますか?
お店に足を運んだり、散歩したり、さまざまな方法があるでしょう。
今回は板橋を「デザイン」で楽しむ、とあるグループを紹介します。
こんにちは。地域情報ライターの名月子店(めいげつこてん)です。
そのグループとは「いたばしデザイン同好会」。
デザインを通して板橋を好きになることや、地域の交流を生むことを目指した活動をしています。
「いたばしデザイン同好会」って?
▼「いたばしデザイン同好会」はこんな集まり!
板橋区をネタに、何かを作りたい、板橋区で遊びたい。
そう思えること自体、板橋が魅力ある地域であることを表していますよね。
皆さんも「板橋がネタになったアイテムってどんなのだろう?」と、一度想像してみてください。
▼こんな「ネタ」をグッズに!
・高島平(たかしまだいら):彼らの本拠地、「time spot」がある場所。昭和40年代に造られた「マンモス団地」の中で、最も都心に近いという立地条件から、入居応募が殺到したという「高島平団地」が有名。それ以外にも…。
・暗渠(あんきょ):かつて川だった場所などが、地下に埋設した水路のこと。ふたをして分からないようにしている場所もあるため、暗渠を発見すること自体にロマンがある。東京は川が少ない代わりに、暗渠がたくさんあるとされている。
・街区表示板:町名が書いてある、紺色の表示板。
・イタバシーラカンス:板橋区の形をした、板橋の"非公認"キャラクター。名ゼリフは「深海で古代の姿のまま生き残ってきたシーラカンスは板橋の象徴なんですぞ!」。
・その他各名所やイベント
それをどうやって、どんなグッズにしているの?
そう思いますよね。
「いたばしデザイン同好会」が作る商品は、何度も議論を重ねてデザインを決め、素材や印刷位置・大きさ、発注数などたくさんの難関を超えて世に出ていくそう。
これからそんな洗練されたグッズを紹介するとともに、「いたばしデザイン同好会」の魅力に迫ります。
楽しみながらご覧ください。
【まずはここから】「そうきたか!」と言ってしまう面白いグッズたち。
個性凝縮!缶バッヂ
まずは、一つ一つ丁寧にデザイン、包装された缶バッヂ。
台紙も可愛くデザインされていて、雰囲気が出ています。
「高島平キラキラ缶バッヂ」は、高島平2丁目にある「お山の広場(お山の公園)」や、とある映画のロケ地にもなったガスタンク(東京ガス(株)板橋整圧所)がかたどられています。
「高島平」のロゴ自体にも、それらのデザインが入っているんですよ♪
「いたばしデザイン同好会」のメンバーには、暗渠マニアがいるのは確実です。
これは「いたばし暗渠バッヂ」。
板橋区には出井川(でいがわ)や前谷津川(まえやつがわ)、蓮根川(はすねがわ)といった暗渠が数多く存在します。それらが地図とともに缶バッヂになりました!
蓮根川は、現在はほとんど暗渠化され、緑道となっています。蓮根周辺に細長い公園があれば、それは暗渠のサインかもしれません。
このあと、板橋区の暗渠たちすべてが見渡せる(?)グッズも紹介しますので、お楽しみに。
さらに、「谷端川・池袋暗渠バッヂ」もあります。
谷端川(やばたがわ)は、豊島区および北区、板橋区、文京区をかつて流れていた河川。現在はほぼすべての区間が、暗渠の下水道幹線となっています。
谷端川の暗渠は緑道となっているところが多く、その通りには、かつての川をイメージしたザリガニや、魚などのデザインのタイルが施されています。
そんなかわいいタイルを、缶バッヂに!
デザインした方のリュックにはこんな風につけられていました。カラフルでおしゃれです。どこかスタイリッシュさも…!
キャップにつけても可愛いですよ♪
コアな板橋区民や暗渠ファンにはビビッとくるものがあるでしょうし、区外の人や暗渠を知らない人には「これなに?」と興味を持ってもらえる(かもしれない)グッズですよね。
名所いっぱいの高島平に思いを馳せて。「高島平おちょこ」
高島平愛(?)を日常に浸透させるなら、「高島平おちょこ」がおすすめ。
デザイナーさんいわく、日本酒を注ぐだけでなく、デスクまわりや台所、洗面台などで、小物入れにも使うのもおすすめだそう!
筆者なら、一つは日本酒用、もう一つは化粧台に置いて、軟膏やクリームを入れたいです♪
右に忍び寄ってきたのは「いたばし暗渠グラス」。
ビールやサワーを注いで楽しみたいですね。「今日の暗渠はこれかな?明日はどの暗渠に行こうかな?」そんな思いを巡らせながら飲むお酒、きっと深い味わいに感じるでしょう。
【筆者イチオシ】街区表示板グッズ~無意識を見つめる~
板橋区の町名を記した街区表示板。見やすい場所に設置されているので、無意識のうちに皆さんの視界にも日々、入ってきていると思います。
それがグッズになったことで、「日々の“無意識”を見つめる」という体験ができるのではないでしょうか。
「町名ってこんなにあるんだ」
「丁目がない町も結構あるんだな」
「なんかところどころ色が違うな」
皆さんはどんなことを感じますか?
グッズにデザインされている街区表示板には、驚きの秘密があるんです。
それは、この街区表示板はすべてイラストではなく「写真」であるということ!
デザイナーさんが実際に足を運んで歩き回って、撮影した写真を集めています。そのため少しずつ色が違ったり、植物が映り込んでいたりします。
いたばし街区表示板Tシャツ
まずは「いたばし街区表示板Tシャツ」。
この距離で見ると「何だろう?何か書いてある?」と思うくらいで、「なんだかいい感じのデザインのTシャツ」で終わるかも。
でも、近づくと、
「それってもしかして…街区表示板…?」
と、やや「狂気」を感じられるかもしれません。
このTシャツを着て人に会ったら、
「どこで買ったの?」「なんでそのTシャツを着てるの?」
と、質問攻めにあいそうです。
筆者なら「とりあえず、着てみればわかるよ。」と答えると思います。
「マップフロントバージョン」もあります。こちらは街区表示板を地図に落とし込んだデザインですね。
左右非対称のデザインってなんだかおしゃれ。
カラーバリエーションもかなり豊富!
お好きな色とデザインを探してみてくださいね。
いたばし街区表示板トートバッグ
街区表示板をいつでもどこでも持ち運びたい方は、「いたばし街区表示板トートバッグ」がおすすめ。
デザインは2種(2列・3列)、カラーが5色(ナチュラル、ライトグレー、ダークキャメル、スモーキーピンク、オリーブ)の計10パターンから選んで購入できます。
▼詳しく色味がわかるツイート
筆者は満を持して、スモーキーピンクを購入!
「小豆色!小豆色!」とはしゃぎながら購入しましたが、正式な色名は大変おしゃれでした。
購入後は通勤バッグに使っています。
このトートバッグを持っていると、なんともいえない優越感と余裕があります。そして電車で何人かじっとこちらを見つめてくる…。
貴重な体験ができますよ♪
いたばし街区表示板マスキングテープ
「みんなで使えば怖くない。」がテーマの「いたばし街区表示板マスキングテープ」。
全デザインが2周分あるそうなので、お住まいの町名を2回、目にすることができますよ。
皆さんならどこに貼りますか?
巨大な「イタバシーラカンスさん」をコンパクトに持ち運べる。
イタバシーラカンスさんは、「いたばしデザイン同好会」オリジナルゆるキャラ。
▼こんな思いが詰まっています。
イタバシーラカンスさんのグッズは、板橋区民なら一つはゲットしたくなるような、可愛いものばかりです。
Tシャツ。キッズサイズもあります。
イタバシーラカンスさんの個人的に好きなところは、地図のように「縮尺」がデザインされているところです。
マグカップ。イタバシーラカンスさんが真ん中でも上でもなく、下側にいるところがいい感じです。
隣は「いたばし名所図会マグカップ」。いたばしの名所、イベントを図案化してデザインされています。
多岐にわたる活動。ラベルデザインも!
「いたばしコーラジン」のラベル
板橋区の手造りリキュールメーカー、「東京クラフトリキュール」。「トムジン#03 山椒」は、「板橋のいっぴん」にも選ばれています。
「いたばしコーラジン(トムジン#21)」は、板橋産の金柑やコーラ、スパイス(ナツメグ、シナモン、コリアンダー、ジンジャー、カルダモン、コーラナッツなど)を贅沢に配合して造られています。コーラのスパイシーな刺激とほんのりした甘さを楽しめます。
ラベルは「いたばしデザイン同好会」が手掛けたもの。配合されたスパイスのデザインと、文字のフォントがピッタリですね。
「いたばし暗渠GIN」のラベル
2022年の新商品「いたばし暗渠GIN」のラベルも。
「いたばし暗渠GIN」は、ジェニパーベリー・コリアンダーの他、板橋区産の夏みかん、柚子、山椒、イブキジャコウソウ、ニッキ葉、和薄荷と水辺のボタニカル、ワサビ葉、タデ、芹など合計27種類のボタニカルを配合して作られています。
数々のスパイス。
成増の農園で行われた山椒の収穫は、「いたばしデザイン同好会」のメンバーも参加したそうです。
「暗渠」は誰でも、さまざまな形で楽しめる。
~人々の生活、地域の歴史、自然の成り立ちに触れる小さなタイムトラベルに~
最後に「暗渠グッズ」の紹介です。
板橋の地理の話をするとき「出井川」「前谷津川」「蓮根川」といった「暗渠ワード」を使ってみると、一風変わった会話が楽しめて面白いかもしれません。
「それってどこ?」
そう聞かれたら、暗渠グッズの出番です。
「いたばし暗渠Tシャツ」は、先ほど紹介した「いたばし街区表示板Tシャツ」とセットでゲットしたい一品です。
暗渠Tシャツで暗渠を説明している光景。
着たまま説明できるようになると、上級者ですね。
ドライタイプもあるので、休日に着てランニングするのはいかがでしょう。
ちなみにこのマップデザインは、とある暗渠マニア提供の調査データを元に、「いたばしデザイン同好会」メンバーが資料を調べ、実際に歩き、形にしたそうです。
同好会のコンセプトは、「地元をネタに遊ぶ」ですが、本気で遊ぶとこうなるのだなと思います。
いたばし暗渠ノート
2021年夏に開催されたイベント「いたばし暗渠×水路上観察入門展」で販売された、「いたばし暗渠ノート」。
フィールドワークで地スケッチをする際にスケール感がわかりやすいよう、方眼を採用しているそう。
この大昔の資料のような色、とても味があって素敵です。
イベントは、グッズを手に取って選べるチャンス!
3月26日(日)「サクラマルシェ」
「いたばしデザイン同好会」のグッズは、基本的にネットでのみ購入できます。
ですが、イベントに出店していることも!
商品を手に取って、作った人の思いを聞きながら購入できるチャンスです。
3月にさっそく、イベントの開催があるので要チェック。
▼「サクラマルシェ」概要
●日時:3月26日(日)11時~18時(予定)
●場所:中板橋商店街山中橋付近
桜を「見て、食べて、体験して」楽しむマルシェ。
桜を素材にした、あるいはモチーフにしたクラフト・食品・アートが6店舗以上並び、桜の多様な楽しみ方をご紹介します。
また「さく×labo」メンバーである「いたばしデザイン同好会」によるオリジナルグッズ第一弾(トートバッグ・缶バッジ)の数量限定販売や、高島平で活動している木工房Asukayama Worksを講師に、生育環境改善や老朽化により伐採された桜の枝を材料として、書いた絵をその場で焼き付けるオリジナル根付クラフトワークショップを開催します。
公式ホームページより
「いたばし街区表示板巾着 中板橋付近ver.」は、予約販売中!
当日の販売数には限りがあります。
ゲットしたい方は予約販売で!
今回は「いたばしデザイン同好会」さんを紹介しました。
すべてのグッズに、「板橋を心から楽しみたい!」という思いを感じました。
板橋に昔から住んでいる人にも、今日から住み始めた人にも、面白さと学びがあるグッズがたくさん。
そしてグッズの「ネタ」はほとんど、特別なものではなく、いつも目にするようなもの。グッズになることによって、普段は意識していないものに目を向けたり、より深く知ることができるきっかけになったりして、面白いですね。
イベントや地域住民との交流も積極的に行っていることから、一緒に地域を盛り上げたい!楽しみたい!という情熱も伝わります。
皆さんも、「板橋愛の深い、ちょっと変わった人たち」こと「いたばしデザイン同好会」、注目してみてくださいね。
いたばしデザイン同好会
●公式ホームページはこちら
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