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【吉野家で1000円ちょい飲み】吉呑みはもうない?牛丼と瓶ビールでちょい飲み

富江弘幸ライター・編集者

ちょっと前に、居酒屋風に飲める「吉呑み」という業態の吉野家が話題になったのを覚えている人もいるだろう。

自分も覚えていたので、「1000円ちょい飲み」をするのに吉野家は最適だろうと思って、今回は吉野家で1000円ちょい飲みにチャレンジしてみた。

が、実際に「吉呑み」をやっている店舗は見つからず、近くの吉野家に入ってみてもそれっぽいメニューはない。後で調べてみたら、どうやら「吉呑み」という業態はコロナ禍になって終わってしまったようだ。

そんなこととは知らず、とりあえず吉野家で1000円ちょい飲みをしてみた。

普通に牛丼とビールを注文して終了のちょい飲み

実際にどんなちょい飲みだったかというと、普通に牛丼と瓶ビール(スーパードライ)を注文しただけだった。

吉野家の公式サイトを見ると「生ビール(ジョッキ)362円」という記載があるのだが、この店舗は瓶ビール(486円)のみ。この時点でビール以外に使える金額は514円ということで、選択肢はだいぶ狭まってしまう。

皿メニューで514円以下のものをリストアップすると、下記のとおり。

  • 牛皿(並盛):369円
  • ねぎ塩豚皿(並盛):514円
  • 豚皿(並盛):360円

かなり少ない。「生ビール(ジョッキ)362円」があれば、638円まで幅が広がり、牛カルビ皿やねぎ塩牛カルビ皿(並盛、ともに547円)まで注文できたのだが、それにしてもつまみとしては選択肢が少ない。

肉だく(牛小鉢)やキムチもあるにはあるのだが、おつまみ的なものではなく、牛丼にトッピングすることを想定されているようなので、ちょい飲みにはちょっと物足りない感じも。「キムチや漬物だけでも全然OK!」という人にはいいかもしれない。

そして、369円で牛皿だったら、448円の牛丼(並盛)のほうがライスも付いていていいのでは…と思ってしまうのである。

長々と書いてしまったが、結局は普通に牛丼と瓶ビール(スーパードライ)を注文しただけ。

普通に牛丼と瓶ビール(スーパードライ)を注文しただけといっても、牛丼は最高においしい。牛丼チェーン店の中で、最もおいしい牛丼を出すのが吉野家だと思っている。その牛丼にキリッとした味わいのスーパードライはぴったり。

ということで、今回は牛丼と瓶ビール(スーパードライ)で934円也。

「吉呑み」という業態がなくなってしまったのは残念。ただ、「どうしても吉野家の牛丼が食べたい!」という症状は定期的に現れるので、その際には生ビール提供店舗を見つけて改めて行ってみたいと思うのである。

ライター・編集者

ライター・編集者。1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、英字新聞社ジャパンタイムズに勤務。現在はウェブ、紙を問わずさまざまな媒体で記事を執筆している。日本ビアジャーナリスト協会のビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ、サイエンス・アイ新書)など。

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