江の島じゃないの?!知って驚く「藤沢市のてっぺん(最高地点)」と「そこにある意外なもの」
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。53カ所目は藤沢市渡内にある『二伝寺』です。
藤沢市の村岡地区と鎌倉市の境に建つ『二伝寺』は、緑が生い茂る山ひとつが敷地といった感じのお寺。四季折々の植物が境内を彩り、3月上旬は「山門」手前のしだれ梅や河津桜が見頃を迎えていました。
永正二年(1505年)鎌倉光明寺九世正空(北条時国の子)が創建した『二伝寺』。開山は忍蓮社浄誉正空上人(鎌倉大木山光明寺第十世)、開基は初代玉縄城主北条氏時と伝えられています。
開山当時の寺号は違うものでしたが、大木山光明寺に伝わる本山伝の伝書が紛失した際、この場所に本山伝の写しがあったことから『二伝寺』と呼ばれるようになったそう。また藤沢市内では最も標高が高い場所にあり、戦国時代には玉縄城(鎌倉市にあったお城)の砦(とりで)として使われていました。「江の島」の最高地点は60.4mですから、それよりも10m以上高い場所ということですよね。私を含め、家族や市内の友人はみんな江の島が最高地点だと思っていました...。恥
「山門」から続く石段をのぼった先には「本堂」があります。
「本堂」に向かって右手側の墓地には『二伝寺』を中興した松平正次のお墓、裏手にはこの地の名手だった福原家のお墓、そして左手側から小道を進んだ先には平将門の叔父の平良文とその子ども忠光・忠通のお墓と伝わる3つの塚があります。お寺の方にお話をうかがうと、平良文のお墓付近が、藤沢市の最高地点(73.5m)にあたるそう(平将門の叔父のお墓が藤沢市の最高地点だったとは...!)。ですが周辺は木々に覆われており眺望は望めないということでした。
そして「本堂」をぐるりと回った裏山には…
「竹林」があります。
どの竹も、空を覆うほどの見事な大きさ。風にしなる美しい姿と葉擦れの音に心が洗われます。さくっと撮った1枚ですが、しっかりと構図を考えて撮れば絵になる1枚が残せそうですね。
「これからの季節は河津桜に続いて玉縄桜・ソメイヨシノ・八重桜が咲きますよ」と話す住職の當間さん。その後は新緑や紫陽花、秋には紅葉も楽しめます(境内の四季の移り変わりや年間行事については、公式 ホームページ(外部リンク)をご確認ください)。
藤沢市で最も高い場所に建つお寺『二伝寺』。最高地点には藤沢市の歴史にゆかりある平将門の叔父・平良文のお墓がありました。「歴史にはあまり関心が…」という方でも、『二伝寺』の境内を彩る花々や豊かな自然にはきっと魅了されるはず。多くの歴史が眠る村岡江エリアを、ぜひゆっくりと巡ってみてください。
基本情報
『二伝寺』
住所:藤沢市渡内3丁目13-1
公式 ホームページ(外部リンク)
※平良文のお墓付近まで立ち寄りたい方、また本堂の聖観音をご覧になりたい方は、インターフォンを押してお寺の方にお声がけください。
取材協力 二伝寺 當間様
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