絶版車、ホンダ ダックス（ST50）のレストアをやっています。

①まずは全バラにして、②メッキ部品を磨いて、③金属部品を塗装したりして、④塗装前にステッカーのサルベージ　そして⑤フレーム塗装したあとに ⑥合わせホイールの錆に驚いて、そんでもって⑦リアサスペンションのリメイクをして、⑧プラモデルみたいに組み立てた！　･･･というのが前回までのあらすじ。

ダックスのレストアもいよいよ大詰めです！今回はコレだ

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今回最後に直すのはこちら、キャブレター

私個人的にはレストアの時に、キャブレターのことを「宝箱」と呼んでおります

何が出てくるかわからない

サプライズ満載のびっくり箱だからです

バイクを乗らないで放置していると、しばらくしたらエンジンがかからなくなります

これは現代のインジェクションのバイクにも当てはまることですが、昔のキャブレターのバイクになると、その傾向が顕著になりますね～

その理由はというと、“ガソリンが腐る”から

腐ると言っても･･･

そもそも、腐る、腐敗する、という表現は有機化合物のガソリンには当てはまりません

劣化した状態を敢えて腐るという表現をしているだけなのですが、実際にその状態を目の当たりにしたら、「こいつ腐ってやがる･･･」と言いたくなってしまいます

ガソリンが腐ると言っても、ちょっと放置したらすぐにという訳ではありませんが、ガソリンの量や密閉度によって腐るまでにかかる期間はまちまちです

試しにコップなどに少量のガソリンを入れて数日放置してみてください

1日もすれば蒸発するものはすべて蒸発しきってしまい

残ったものがだんだん飴色になって、そのうち緑色のドロドロになっていきます

それが、いわゆる腐った状態。

ガソリンの量が多ければ多いほど

ちゃんと密閉されているほど腐りにくいものですが

なんだかんだ帯域と繋がるパイプがあるキャブレターは早いもので二ヶ月くらいでガソリンが腐ってしまうことがあります。そうなるともうエンジンがかかりません

単純にガソリンを入れ替えたらかかる場合もありますが、それでもエンジンがかからなければオーバーホールが必要になってしまいます

思い返してみても、同じような状態のキャブレターを見たことがありません

放置された期間や放置されてる状況によって、中の状態が全く変わってくるからです

というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、今回のダックスの宝箱はどんな状態でしょうか？？

オープン！

(*´д`*)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉｷｬｰ

こいつ腐ってやがる(ω´∀`ω)

はい、オーバーホール確定でございます　ｷﾀ(ﾟ∀ﾟ)!

私個人的にはこの状態はちょっとレアですね･･･

ギリギリ液体のガソリンが残ってる状態ですが、その周囲には飴色のガム状の物質と、可愛いて緑になった固形物で構成されてます

なんせキャブレターは細い細い管の集合体なので、ドロドロのガム状物質が詰まっただけで、エンジンがかからなくなりますし、緑色のカリカリで積もったら、ほとんど修理が困難になります

このダックス、この状態で、キャブレターを開けることができたのはギリギリセーフだったと言えなくもない⊂( ＾ω＾)⊃ｾﾌｾﾌ

フロートはキャブレタークリーナー漬けにして

部品を全部取り外して掃除すれば復活できます〜

というわけで、オーバーホール完了!!!!

今回は部品交換なしで治すことができましたが、長期間放置した場合は、ジェット類の部品交換が必要なります

最悪の場合に至ってはキャブレター本体が使えなくなるので買い替えという時代もありえます

もし皆さんが長い間放置しているバッグがあったら、最低1ヶ月に1回はきちんとエンジンをかけてやるかガソリンを抜いた状態で保管してあげてくださいね〜

※詳しい作業工程については、YouTubeの動画を見てただけたら幸いです！！！　

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