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コスプレ衣装制作初心者のための衣装を作るためのざっくりとした順番

はじめて衣装を作ろうという方は
「作りたい衣装があるんだけど何をどうすればいいのか全くわからない!」
「最初は何からしたらいいの?」

という状態だと思います。

なのでまずはざっくりどのような順番で作業をするか説明します。

※この記事を書いているうさこの専門は洋裁なので、造形の分野は含みません。
造形はギャクヨガさんなど造形をされているサイトを合わせて利用するといいと思います。

・できるだけ多く資料を集める

資料を集めず前だけの画像で衣装を作ると、完成した後に

「後に模様があった!」
「脇に手を入れてる?ポケットがあるじゃん!!」

とかあるので、そのまま作らない場合はまず何をおいても優先してあつめてください

さらに詳しく確認したい場合は
資料を集めよう

・作業する前に実際に形を描きだす

頭の中で思っているイメージとと実際に作りたい形が違うのは実は衣装製作あるあるです。
あとコマによって形が違う事もよくあります。
さらに詳しく確認したい場合は
洋服の形を描きだそう

・型紙を用意する

何もない所から布を適当に切って服を作る…という事ができるのは洋裁の専門学校に行った人や、独学でもかなりの知識のある人じゃないと無理です。

そこで型紙という道具を使います。
型紙というのは布の上において写せば洋服の部品が作れる実物大の設計図みたいなものです。
さらに詳しく確認したい場合は
型紙を使ってみよう 動画

スカートのボリュームを決める方法
ギャザーとフレアスカートのボリュームについて
ストライプ(縦縞)と相性のいい型紙
ボーダー柄に相性のいい型紙
シワの形からフリルの型紙の形を推測しよう
型紙の縫い代の付け方

・型紙を改造する

コスプレ衣装は型紙そのままで作れる衣装の方が少ないと思います。
先に描きだした服の図を見ながら近い形の型紙を用意して、その型紙に模様を書き込んだり、切り替え線を書き込んだりして作っていきます。
型紙を改造したい場合はこちら

・必要な布の長さを確認しよう

型紙より先に布を買おうとしても布の量が分からないので、先に型紙を用意してください

特に改造すると元の型紙と形が大きく変わったり、胴体とそでの色が違ったり、型紙に書かれている目安と全然必要量が違ってきます。
だから布より先に型紙、これほんと覚えておいてね!!

・布を用意する

型紙を参考に布の量を計算します。
私失敗しそう、念のために多めに買っておこう!という場合は、一番丈の長い型紙の長さ1つ分はプラスで買うといいと思います。
コスプレはたたんでイベントにもっていくことが多いですよね。
なので、シワになりにくいポリエステルの入ったものを使うと良いです。
ただし、染める時綿麻は染まりやすく、ポリエステルは染まりにくいのでグラデーションなどに染めたいときは注意してください。

生地の選び方
作るものが決まってから布を買おう!
使う直前に買わないと劣化する生地があるよ
和風のコスプレ衣装に向いた生地の選び方
作りたい柄なのに風合いが異なる時の対処法
布の量の計算方法

・水通し

・綿麻は水に濡れると縮むものがあります。
なので先に縮ませてから布を切らないと、洗濯したらピチピチで着られないということもあるので、洗濯しない衣装ならいいですが、洗濯する場合は綿麻は切る前に水につけて縮ませておくと良いです。

・化繊は縮まないので水通しは不要です。

・絹、アセテートは水によって光沢がなくなるので、不要です。
コスプレで絹を使う人はあまりいないと思いますが、お安めのサテンや、一部のチャイナ生地がアセテートだったりするのでサテンとチャイナ生地は素材を確認しておくといいと思います。

・ウールは摩擦によって縮むので、水通しはせず、霧吹きなどで湿気を含ませて一晩放置して、翌日アイロンをかけて使います。

洗濯出来ない衣装は汚れをつきにくくしよう

・地直しについて

地直しというのはゆがんだ生地の縦横の糸を後で型崩れしないように直角に交わるように整えることです。
横の繊維を抜いてできた横の筋と布の縦を直角にするようにアイロンなどで形を整えます。
ただ機械の力で巻き上げられて何か月もその状態で保存された結果、その形で落ち着いてしまって、いくらアイロンをかけようが斜めになった状態が安定している生地が実際にあります。
その場合それが安定しているのでそのまま使ってください。

・接着芯を貼る

型紙とか生地とか小道具とかいろいろ買わないといけないからと、ついついケチりがちなのが接着芯です。
この接着芯は張りを出したり、シワを押えたり、力が掛かるところが裂けたりしないように貼るものなのです。
つまり見栄えに直結するところに貼る材料なので、ここをケチって作ると、出来上がりがすご~くしょぼくなります!!
なのでこれ大事!!
ケチっちゃ駄目なところです。
芯は張ると若干縮みます、なので先に布を切って芯を貼ると、元の形より小さくなります。
なので先に芯を貼って型紙を写してね!
この順番大事ですよ~!!

作りたい柄なのに風合いが異なる時の対処法
接着芯が綺麗に貼れる接着芯タイマー

・型紙を布に写す

型紙を布の上に置いて形を写す作業です。
この時テキトーに写すと、後で縫うときに長さが合わなかったりして縫いにくかったり、無理やり合わせると細かいシワが入ったりするので、ちゃんと型紙通りに写してね!
型紙に書かれた短い線などは縫うときに大事な位置合わせの印だったり、折り畳みの印だったりするので忘れずに写してね!

・布を切る

型紙から写した線の内側を切ります。
布を2枚重ねて切るとずれやすいので、1枚ずつ別々に切るのをおすすめします。
型紙から線を写したら型紙は布から外していいですよ~。
型紙つけたままだと切りにくいですからね。

・縫う

布の端をほつれないように、ほつれ止めをしてから縫い始めます。
個々の部分はデザインによって違うので、それぞれのデザインの説明書を参考にしてください。
ほつれ止め液を使ったほつれ止めの仕方
ミシンでのほつれ止め

・仕上げのアイロンをかける

同じ型紙で作ったのに私のはなんか野暮ったい……
その原因は縫い代にアイロンがかかってないからかもしれません。
縫い代にアイロンをかけて、縫い代を左右に広げたり片方に折って落ち着かせることで、シルエットがしっかり出て見た目が良くなるんですよ~。
縫い目とか1~2mも離れれば気にならなくなりますが、シルエットがぼんやりしているとくたびれた感じになります。
縫い代にアイロン!これが見栄えアップのコツですよ!!

大まかにこんな感じの順序で服は作っていきます。

これから各項目別途詳しく書いていきますので、そのたびにこのページも更新されていきます。
最終的には各項目で詳細を知っていただいて、目次のようなページになる予定です。

洋裁好きを増やし挫折する人を減らすのをライフワークとして、世界一やさしい洋裁教室を目指してネットで服や布小物の作り方を公開しています

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