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【ハワイに23人のウルトラマン達が大集結!】ウルトラマンがハワイ観光大使を務めたウルトラハワイとは?

二重作昌満博士(文学)/PhD(literature)

皆さま、こんにちは!

文学博士の二重作昌満(ふたえさく まさみつ)と申します。

特撮を活用した観光「特撮ツーリズム」の博士論文を執筆し、大学より「博士号(文学)」を授与された後、国内の学術学会や国際会議にて、日々活動をさせて頂いております。

だんだんと汗ばむ日が増えて参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回のお話しのテーマは「ウルトラマンとハワイ」です。

1964年の海外旅行自由化以降、日本人観光客の人気観光地として大人気のハワイ。

米国ハワイ州・ホノルル(2019年筆者撮影)
米国ハワイ州・ホノルル(2019年筆者撮影)

そして現在も親子3世代に愛されている、日本が世界に誇る永遠のヒーロー、ウルトラマンの関係に焦点を当てて、お話をしたいと思います。

歴代ウルトラマン達の必殺光線!皆様はどのポーズを子どもの頃に真似していましたか?(筆者撮影)
歴代ウルトラマン達の必殺光線!皆様はどのポーズを子どもの頃に真似していましたか?(筆者撮影)

※本記事は、「私、ウルトラマンシリーズを観たことがない」という方や、「ハワイに行ったことがない」という方々にもお楽しみ頂けますよう、概要的にお話をしますので、肩の力を抜いて、ゆっくりご覧頂けますと幸いです。

【なんでウルトラマンはみんな家族なの?】ウルトラファミリー誕生の背景とは?

本題に入る前に・・・皆様はウルトラマンシリーズをご覧になったことはありますでしょうか?少し、ウルトラマンシリーズについて概要的にご説明致します。

ウルトラマンシリーズは、株式会社円谷プロダクション製作(外部リンク)の特撮ヒーロー番組のことです。1966年にシリーズ第1作『ウルトラマン』が放送され、身長40mの銀色の巨人が巨大な怪獣と戦い、最後は必殺光線(スペシウム光線)で怪獣を退治するという物語はたちまち子ども達の心を掴み、最高視聴率42.8%、平均視聴率36.8%を記録する大人気番組となりました。

歴代ウルトラマンアクションフィギュア(写真一部は販売終了しているものもあります。筆者撮影)
歴代ウルトラマンアクションフィギュア(写真一部は販売終了しているものもあります。筆者撮影)

また本作に登場する怪獣達も一概に悪と呼べる存在ではなく、発狂した科学者の実験で母星を失った宇宙忍者バルタン星人や、凶暴な怪獣達が集う島において人間に味方した友好珍獣ピグモン、万博の見せ物にされるため住処から輸送された結果凶暴化し、最終的に退治された古代怪獣ゴモラ、任務遂行のため上司に頭の上がらない三面怪人ダダ等、怪獣達を絶対悪ではなく、視聴者にも感情移入できる親しみやすい存在として描写していたのも特徴でした。

ウルトラマンの好敵手、宇宙忍者バルタン星人のフィギュア(写真一部は販売終了しているものもあります。筆者撮影)
ウルトラマンの好敵手、宇宙忍者バルタン星人のフィギュア(写真一部は販売終了しているものもあります。筆者撮影)

大衆的な人気を博した『ウルトラマン(1966)』の放映終了後も、その次回作である『ウルトラセブン(1967)』、『帰ってきたウルトラマン(1971)』、『ウルトラマンエース(1972)』、『ウルトラマンタロウ(1973)』とシリーズが続いていきました。

我ら、ウルトラ6兄弟!(筆者撮影)
我ら、ウルトラ6兄弟!(筆者撮影)

この『ウルトラマン(1966)』から『ウルトラマンタロウ(1973)』までのシリーズにおいて実践されたのは、「ウルトラマンの家族化」でした。つまり、ウルトラの父とウルトラの母(両親)が登場し、『ウルトラマン(1966)』から『ウルトラマンタロウ(1971)』までの5作品に登場した6人のウルトラマン(ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ)を「兄弟(ウルトラ6兄弟)」として纏めたことにより、歴代ウルトラマンの家族化が行なわれたのです。

かたおか徹治先生の漫画「ウルトラ兄弟物語」(筆者撮影)
かたおか徹治先生の漫画「ウルトラ兄弟物語」(筆者撮影)

ウルトラマンタロウ(写真中央)とその両親、ウルトラの父(左)とウルトラの母(右)(筆者撮影)
ウルトラマンタロウ(写真中央)とその両親、ウルトラの父(左)とウルトラの母(右)(筆者撮影)

両親がいて6人の息子達がいるこの状況は、後に「ウルトラファミリー」と呼称されますが、実はウルトラの父とウルトラの母の実子はウルトラマンタロウのみで、ゾフィーからウルトラマンエースまでの5人にはそれぞれ両親がいます。つまり、ウルトラ6兄弟は血の通った本当の兄弟ではありませんが、この6人は兄弟のような強い絆を有していることから、自分達を「ウルトラ6兄弟」と名乗っています。

『ウルトラマンタロウ』以降もウルトラマンシリーズは継続され、V6長野博さん主演の『ウルトラマンティガ(1996)』をはじめとする平成ウルトラマンシリーズや、ウルトラマンタロウの息子である『ウルトラマンタイガ(2019)』を筆頭とする令和ウルトラマンシリーズと続いていき、今年7月には最新作『ウルトラマンブレーザー(2023)』(外部リンク)の放送が開始予定等、その歴史は55年以上に及んでいます。

ウルトラ6兄弟 フィギュア(筆者撮影)
ウルトラ6兄弟 フィギュア(筆者撮影)

そんな長いウルトラマンシリーズの歴史において、極めて重要なキーワードとなるのがやはり「家族」。地球を守り続けてきたウルトラの父、ウルトラの母、そしてその実子であるウルトラマンタロウは、なんと私達日本人にとっても馴染み深いハワイへ訪れることになります。

ここからは、ウルトラマンシリーズとハワイの関係について概観してみましょう。

【はじめてハワイに進出したウルトラマンは誰?】ハワイでウルトラマンシリーズが輸入された背景とは?

ここからは、なぜウルトラマンシリーズがハワイへ進出することになったのか、概要的にお話をしたいと思います。

1966年に放送が開始されたシリーズ第1作『ウルトラマン』ですが、日本国内での放送終了後、アメリカ本土にも輸出され人気を博すようになりました。日本人にとって人気観光地として名高いハワイ州も例外ではなく、1975年にはシリーズ第2作『ウルトラセブン』がハワイで放送され、人気を博することになります。

ウルトラセブン ソフトビニール人形(筆者撮影)
ウルトラセブン ソフトビニール人形(筆者撮影)

この背景には、1975年当時のハワイにおいて日本の特撮ヒーロー番組を巡る爆発的なブームが発生しており、ハワイにたくさんの特撮ヒーロー番組が輸出されていた時期でもありました。(この時代の詳細は別記事にて掲載しておりますので、宜しければ参考にしてみて下さい。)

ハワイで放送された『ウルトラセブン(英語タイトル:ULTRA SEVEN)』は、日本で放送された『ウルトラセブン』本編を英語音声にし、主題歌は「およげ!たいやきくん」でお馴染みの子門真人さんが歌った内容でした。(※当時ハワイで放送された外国の番組は吹き替えが主流でした。)

番組の放送開始に併せ、州都ホノルルがあるオアフ島内のワイキキシェルでは、着ぐるみのウルトラセブンと怪獣達が戦う「ウルトラセブンショー」が開催された他(1975年7月開催、入場料は当時価格で2ドル)、「ULTRA 7 SEVEN CLUB」という会員証もあったのだとか。※資料が少ないため、どういった用途なのか未だ不明ですが、当時の写真を拝見する限りはたくさんの子ども達の集客に成功していたようです。

また番組放送やショーの開始と共に、ハワイ州ではウルトラマンシリーズの怪獣人形が発売されていました。「ハワイカラー」と呼ばれる独自の彩色を人形に施して現地の子ども達の手に渡っており、輸出向けの商品である故に日本での流通量も少ないことから、現在もマニアの方にとって人気商品なのだとか。

ハワイカラーの怪獣人形、左はカネゴン。右がダリー(筆者撮影)
ハワイカラーの怪獣人形、左はカネゴン。右がダリー(筆者撮影)

【ウルトラマンがハワイの観光大使に?】4大ウルトラマンがオアフ島に集結した旅行キャンペーン「ウルトラハワイ」とは?

上述したハワイでの『ウルトラセブン』の放送以降も、ウルトラマンシリーズとハワイの関係は続き、ハワイ出身のウルトラマンとされるウルトラマンキヨタカの登場や、2012年に開催された「第32回ハワイ国際映画祭/Hawaii International Film Festival」では、DAIGOさん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん主演の映画『ウルトラマンサーガ』が公開されました(外部リンク)。

そんな中、2014年にウルトラマンはハワイ観光大使へ就任することになります。

その契機となったのは、ハワイ州観光局と株式会社円谷プロダクションのコラボレーションによる、プロモーション企画として開催された「ウルトラハワイ」でした。

ウルトラハワイ 英語ロゴ(2014年筆者撮影)
ウルトラハワイ 英語ロゴ(2014年筆者撮影)

ウルトラハワイキャンペーン商品。ブルマァク製のウルトラマンタロウのソフビ人形(筆者撮影)
ウルトラハワイキャンペーン商品。ブルマァク製のウルトラマンタロウのソフビ人形(筆者撮影)

ウルトラハワイは、ウルトラファミリー(ウルトラマンタロウ、ウルトラの父、ウルトラの母)とウルトラ怪獣達(バルタン星人、ピグモン)がハワイの魅力を届けるというコンセプトで、「愛すべき、青い地球のまんなかへ」をテーマに、下記のバックストーリーで開催されました(株式会社P.M.A.トライアングル発行「ハワイ州観光局公式トラベルガイド ウルトラハワイ」より抜粋)。

(ウルトラハワイ STORY)
ある日のこと・・・
宇宙の平和のためにいつも忙しく働きながら、自分たちをたくましく育ててくれた父と母に旅行をプレゼントしようと考えたウルトラマンタロウ。旅先をどこにするか、タロウと同じく地球へ派遣された経験を持つ兄弟達に相談すると、皆、口を揃えて「そりゃ、地球のハワイでしょ?」と言う。さらに、「宇宙の平和は俺たちにまかせて、父と母をハワイへ連れて行ってくれ」と頭を下げられた。
一方・・・
大好きな地球へ行くたびにウルトラ兄弟に地球から追放され続けたバルタン星人。唯一の心残りはハワイでリゾートできなかったこと。長年の夢を叶えようと、ハワイ旅行を企画していたときに、タロウたちがハワイへ行くという情報を入手した。「タイミングわりーなー」バルタン星人は戦々恐々とするが、よく調べるとハワイにはいろんな島がある。しかも、どの島も魅力的。意外とハワイも広いので、タロウに見つからないのでは?万一のことを考えて、怪獣仲間の間ではいちばん地球人と仲がいいピグモンを誘って旅行を決行したのである。
 さて、偶然にも時を同じくしてハワイへ旅立ったタロウ一家と怪獣たち。見つからないよう気をつけたバルタン星人だったが、何せ見た目がハデすぎる。あっという間に見つかってしまう。しかし、ハワイへ来て身も心も満たされ、暴れる必要のないバルタン星人にタロウは攻撃したりしない。同行しているピグモンが愛されていることもあって、なんとなくタロウ一家と旅を楽しむことになるのであった。

当企画は、ハワイ州内4島(オアフ島、マウイ島、カウアイ島、ハワイ島)を舞台に、「ウルトラハワイツアー」と題した1旅行商品として、日本の親子三世代とファーストタイマーを対象に、2014年4月1日から9月30日までハワイで開催されました。

H.I.S、ANAハローツアー等の全12の参画旅行会社が提供する「ウルトラハワイツアー」の参加者は、ハワイ州内各所で行なわれるアクティビティだけでなく、ウルトラハワイオリジナルグッズやホテル宿泊券などが抽選で当たる「ウルトラハワイ」スタンプラリーに参加できました。

DFS内、ウルトラハワイスタンプラリー台座(2014年筆者撮影)
DFS内、ウルトラハワイスタンプラリー台座(2014年筆者撮影)

さらに、ウルトラハワイツアー開催期間中は、オアフ島内の各所に4体のウルトラヒーロー達の立像(高さ約2.5M)が設置されたほか・・・

DFS内 ウルトラマンティガ立像(2014年筆者撮影)
DFS内 ウルトラマンティガ立像(2014年筆者撮影)

T ギャラリア ハワイ BY DFS(一時閉店中)※2023年6月現在の情報です。
住所:330 ロイヤル・ハワイアン・アベニュー、ホノルル、ハワイ96815
電話番号:+1 808 931 2700
公式サイト:https://www.dfs.com/jp/hawaii/stores/t-galleria-by-dfs-hawaii-store(外部リンク)

クアロア・ランチ内 ウルトラマンギンガ立像(2014年筆者撮影)
クアロア・ランチ内 ウルトラマンギンガ立像(2014年筆者撮影)

Kualoa Ranch Hawaii(クアロア・ランチ・ハワイ)
・住所:49-560 Kamehameha Hwy. Kaneohe, HI 96744
・電話: (808) 237-7321
・URL:https://www.kualoa.jp/(外部リンク)

ポリネシア・カルチャー・センター内 ウルトラマンゼロ立像(2014年筆者撮影)
ポリネシア・カルチャー・センター内 ウルトラマンゼロ立像(2014年筆者撮影)

Polynesian CULTURAL CENTER(ポリネシア・カルチャー・センター)
住所:55-370 Kamehameha Hwy Laie, HI
TEL:+1 808-293-3333(英語のみ)
公式サイト:https://polynesia.jp/(外部リンク)

ヒロハッティ・ニミッツ店 ウルトラマンメビウス立像(現在は閉店。2014年筆者撮影)
ヒロハッティ・ニミッツ店 ウルトラマンメビウス立像(現在は閉店。2014年筆者撮影)

またキャンペーン開始後間もない同年5月には、ホノルル国際空港の出発ゲート25前の通路に、縦横及び高さ1.2Mのウルトラハワイショーケースが設置されました。

ダニエル・K・イノウエ国際空港内 ウルトラハワイショーケース(2015年筆者撮影)
ダニエル・K・イノウエ国際空港内 ウルトラハワイショーケース(2015年筆者撮影)

ダニエル・K・イノウエ国際空港( Daniel K. Inouye International Airport)
住所:300 Rodgers Boulevard Honolulu, HI 96819
電話番号:+1 808-836-6411
URL:https://airports.hawaii.gov/hnl/(外部リンク)

また、ウルトラマンがハワイ観光大使に就任したことに伴い、2014年6月13日から15日にホノルルで開催された日本とハワイの文化・芸術・芸能を通じた交流を目的とする「まつりインハワイ」では、4人のウルトラマン(ウルトラマンレオ、ウルトラマンティガ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンギンガ)が参加し、カラカウア通りで行われるパレードやアラモアナショッピングセンター内でのステージ等に出演したほか、ハワイの人気Tシャツショップである「88tees」では、ウルトラハワイコラボTシャツも販売されました。

ハワイ州・オアフ島内 88teesにて(2014年筆者撮影)
ハワイ州・オアフ島内 88teesにて(2014年筆者撮影)

88 Tees - Honolulu, Hawaii
住所:2168 Kalakaua Ave Honolulu, HI 96815
電話番号:(808)922-8832
Web:https://88tees.com/(外部リンク)

このようにウルトラハワイ開催当時、オアフ島内でのウルトラマン達の活躍は隆盛を極めていたのです。

【ハワイに総数23体のウルトラマン・怪獣達が集結?!】最大級の締めくくり!ウルトラハワイファイナルツアーとは?

上述したウルトラハワイは2014年9月30日に、約半年間に渡るキャンペーンが終了しましたが、同年12月18日から12月20日にかけて、ウルトラハワイ最後の企画として「ウルトラハワイファイナルツアー2014」がハワイ・オアフ島にて開催されました。

「ウルトラハワイファイナルツアー2014」は株式会社JTBコーポレートセールスの企画・実施により開催されましたが、なんと23体のウルトラマンや怪獣達の着ぐるみがハワイに集結していたのが特徴です。

当ツアーでは、ウルトラマンシリーズに登場する宇宙人「サーベル暴君 マグマ星人」がツアーガイドとして活躍し、オアフ島内にある4体のウルトラマンの立像を巡るほか、各立像で待機していた着ぐるみのウルトラマン達と交流、写真撮影も行なわれました。

ウルトラハワイ プロモーションパネル(2014年筆者撮影)
ウルトラハワイ プロモーションパネル(2014年筆者撮影)

さらに、ウルトラマン達が出演するショーや食事、ゲーム大会等で構成されたウルトラハワイ式典や、各ツアー参加者の宿泊先のホテルにウルトラマンや怪獣達がやってくる「おやすみパトロール」等、先のウルトラハワイツアーと比較し、たくさんウルトラマン達と触れ合うことの出来るツアー内容(外部リンク)だったのです。

ウルトラハワイ式典はマグマ星人の司会の下行われ、式典内容は食事をしながらヒーローショーやクイズ大会、ビンゴ大会、式典の最後にはウルトラセブンとウルトラマンゼロとの記念撮影会が行われました。クイズ大会では「ウルトラの星に攻め入ったのはガルタン大王、ではハワイ王国の大王は?」(解答:カメハメハ大王)、「ジョンスン島に生息していたのはゴモラ、多々良島にはレッドキング、ではハワイ諸島で一番大きな島は?」(解答:ハワイ島)といった具合に、ウルトラマンシリーズの知識を交えながらハワイ諸島についてクイズが出題され、正解者にはバンダイ社製のウルトラマン玩具(ウルトラエッグ)が配布されました。

カメハメハ大王像(2014年筆者撮影)
カメハメハ大王像(2014年筆者撮影)

ハワイ州最高裁判所 アリイオラニ ハレ
住所:417 S King St, Honolulu, HI 96813
公式サイト:https://www.jhchawaii.net/(外部リンク)

さらに「おやすみパトロール」では、ウルトラハワイファイナルツアー参加者の宿泊先ホテルである「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」、「シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテル」、「オハナ・ワイキキ・マリア」(現:ワイキキ・マリアbyアウトリガー)の3つのホテルで開催され、ツアー開催中の12月18日、19日、20日の夜に各日異なるウルトラマンや怪獣達が、ツアー参加者それぞれのお部屋に訪問するプログラム(外部リンク)が開催されました。

※おやすみパトロール 補足
12月18日はウルトラマンネクサス(ジュネッス)、ウルトラマンマックス、ウルトラマンサーガが登場し、12月19日はウルトラマンベリアル、ミラーナイト、グレンファイヤーが登場、12月20日はツアー参加者がそれぞれ希望するキャラクターを各宿泊先の部屋に急遽呼ぶこととなり、筆者のお部屋にはウルトラマンゼロ、ミラーナイト、グレンファイヤー、ウルトラマンベリアルが来訪しました。

おやすみパトロール初日に登場した、ウルトラマンサーガ(写真中央)、ウルトラマンマックス(写真左)、ウルトラマンネクサス(写真右)(筆者撮影)。
おやすみパトロール初日に登場した、ウルトラマンサーガ(写真中央)、ウルトラマンマックス(写真左)、ウルトラマンネクサス(写真右)(筆者撮影)。

そんなウルトラマンや怪獣達が一堂に会したウルトラハワイファイナルツアーですが、なんとその参加総キャラクター数は23体。各々のキャラクター達との写真撮影会のほか、直筆サインも入手できるという徹底ぶりだったのです。

※補足情報 ウルトラハワイファイナルツアー参加ヒーロー・怪獣達一覧 総数23体)
(ウルトラマン、その他ヒーロー)ウルトラマンティガ(マルチタイプ)、ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンヒカリ、ウルトラマンネクサス(ジュネッス)、ウルトラマンマックス、ウルトラマンサーガ、ウルトラマンガイア(V2)、ウルトラマンアグル(V2)、ウルトラマンコスモス(ルナモード)、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンゼロ、ウルトラセブン、ウルトラマンベリアル、ウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン、ウルトラの父、ウルトラマンタロウ、ミラーナイト、グレンファイヤー
(怪獣)マグマ星人、バルタン星人

いかがでしたでしょうか?

ウルトラハワイの開催から約10年の月日が流れましたが、これだけたくさんのウルトラマンや怪獣達がハワイに集結した催事プログラムも、55年以上に渡るウルトラマンシリーズの歴史において大変珍しいケースではないかと思います。

その後も、ウルトラマンシリーズとハワイの関係は続いており、昨年ハワイで開催された「第42回ハワイ国際映画祭(42nd Annual Hawai'i International Film Festival)」では、映画監督・庵野秀明さん監修の映画『シン・ウルトラマン』が上映され、本作主演の斎藤工さんがゲストとして招かれています。

今後のハワイでのウルトラマンシリーズの展開にも期待で胸が高鳴ります。

最後までご覧頂きまして誠にありがとうございました。

参考文献・DVD
・ウルトラ雑学探求倶楽部、「決定版ウルトラマンシリーズFILE」、株式会社パブリッシング
・梅中伸介(verb)、用田邦憲・秋田英夫・高木晃彦(noNPolicy)、「MAGAZINE HOUSE MOOK 大人のウルトラセブン大図鑑」、株式会社マガジンハウス
・吉田伸浩、「てれびくんデラックス ウルトラマンギンガS超全集」、小学館
・DVD「ウルトラマン THE LIVE ウルトラマンフェスティバル2018 スペシャルプライスセット」

・株式会社P.M.Aトライアングル、「ハワイ州観光局公式トラベルガイド ウルトラハワイ」、ぴあ株式会社

この記事をご覧頂き、「海外での日本特撮やアニメ作品の展開に興味を持った」という皆様、私の過去の記事やTwitterにて、海外現地での様子や商品展開についてもお話をさせて頂いております。宜しければ、ご覧ください。

(Twitterアカウント)
Masamitsu Futaesaku Ph.D(Twitter)(外部リンク)

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博士(文学)/PhD(literature)

博士(文学)。日本の「特撮(特殊撮影)」作品を誘致資源とした観光「特撮ツーリズム」を提唱し、これまで包括的な研究を実施。国内の各学術学会や、海外を拠点とした国際会議へも精力的に参加。200を超える国内外の特撮・アニメ催事に参加してきた経験を生かし、国内学術会議や国際会議にて日本の特撮・アニメ作品を通じた観光研究を多数発表、数多くの賞を受賞する。国際会議の事務局メンバーのほか、講演、執筆、観光ツアーの企画等、多岐に渡り活動中。東海大学総合社会科学研究所・特任助教。

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